核心にシュートを!BACK NUMBER
「お先真っ暗とは…」日本代表“ロス五輪世代の10番”佐藤龍之介が高2でプロ→挫折で得た武器とは「得点王もMVPも。勝利につながるなら」
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ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byNumberWeb
posted2026/01/19 17:04
ファジアーノ岡山で飛躍した佐藤龍之介。将来的に日本代表でも欠かせぬ一員となるはず
佐藤はチームの出世頭として、同世代の選手たちに刺激を与え続けている。チームの中心の一人である大関友翔なども、佐藤がA代表を経験してくれたからこそ、目指す場所への距離を図れると好意的にとらえているという。
MVPも得点王も、取れるものはすべて取りたい
今回のPK戦で、背番号10を背負う佐藤は、3人目のキッカーとして登場。右上に豪快に蹴りこんだ。
実は、PKについてこんなデータがある。1982~2018年までのW杯の全PKを見ると、ゴールマウスの上3分の1の高さに蹴り込んだシュートは全て成功している。しかし、多くの選手がPKを止められてしまうのは、高い位置に蹴ろうとするとゴールの上を越えてしまう――いわゆる枠外へ“ふかしてしまう”――のを恐れるから。
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あの試合の2日後、現地サウジアラビアにいる佐藤にオンラインであのPKについて直接尋ねた。すると、彼はこう答えた。
「そのデータに関しては初めて知ったんですけど、(相手GKにコースを)読まれても、届かない場所と言うのは、上のところだと思います。(シュートの)練習を重ねている自信もありますし、丁寧に蹴れば、あそこに飛ぶという自信と経験が練習で培われているのだと思います」
PK1つをとっても、圧倒的な「練習量」を自信にしているから、豪快に蹴ることができるのだ。
4試合を終え、佐藤は全選手の中で2位タイの3ゴールを記録している。得点王も視界に入っている。
「もちろん、目指しています。得点王も、MVPも取れるものは全て取りたい。それが目標ではないですが、それ(を獲ること)でチームの勝利につながるかなと思っていますから」
そんな野心と向上心が佐藤の武器であることは忘れてはいけない。

