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「お先真っ暗とは…」日本代表“ロス五輪世代の10番”佐藤龍之介が高2でプロ→挫折で得た武器とは「得点王もMVPも。勝利につながるなら」

posted2026/01/19 17:04

 
「お先真っ暗とは…」日本代表“ロス五輪世代の10番”佐藤龍之介が高2でプロ→挫折で得た武器とは「得点王もMVPも。勝利につながるなら」<Number Web> photograph by NumberWeb

ファジアーノ岡山で飛躍した佐藤龍之介。将来的に日本代表でも欠かせぬ一員となるはず

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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18歳にして日本代表デビューを果たし、北中米W杯やロサンゼルス五輪世代でも大きな期待がかかるMF佐藤龍之介(19歳)。彼が語る、これまでのキャリアと自己コントロール術とは。〈NumberWebインタビュー/全3回の3回目〉

「身体に染みつくくらい」やった居残り練習

「早くプロになって、出ていなかった時期があるからこそ……こうやって、試合に出られるようになったのだと思っています」

 佐藤龍之介はあの時期がサッカーを始めてから、最も大きな挫折だったと感じている。2023年シーズン途中にプロになってからの1年3カ月。この間、J1の舞台でプレーしたのは計3試合、47分しかなかった。

 ただ、試合に出られないという意味では挫折だったが、下を向いていたわけではない。この時期に取り組んでいたことは、大きく分けて2つあった。

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 1つ目がチーム練習のあと、居残りで行なう個人トレーニングだった。具体的には、攻撃的なポジションの選手としての能力を磨くシュート練習である。

「一瞬のスピードとか、自分の得意な形からシュートまで持っていくための反復練習などはよくやっていました。例えば、ニアとファーに打ち分ける練習であったり、クロスからのシュートであったり、色々なバリエーションのシュートを反復してやっていました。身体に染みつくくらいに」

 昨年8月、湘南ベルマーレ戦で決めた左足のゴールもそうだ。自身のシーズン5得点目で、ファジアーノ岡山にJ1での初の3連勝をもたらした一発も、特訓によって身体に「染みついた」ものがあったからなのかもしれない。『SLAM DUNK』で流川楓が「体が覚えてらっ。何百万本打ってきたシュートだ」と語ったときのように。

高校生にして“自分への投資”を意識できた

 もう1つが、フィジカルトレーニングだ。当時、FC東京のトレーナーに用意してもらったメニューだけに飽き足らず、パーソナルトレーナーにお願いして身体の強化に取り組んでいた。その成果を佐藤はこう捉えている

「筋肉の使い方と、その筋肉の質や量を鍛えたのもそうです。速くて、強い動きができるようになったのは、そういうトレーニングを通して変わったところかなと」

 そうしたトレーニングが可能だったのは、佐藤が高校2年生でプロになったから。学生とはいえ、プロとして給料をもらえる立場になったとき、そのお金を何に使うのか。そこに人生の分岐点がある。

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