箱根駅伝PRESSBACK NUMBER

箱根駅伝で青学大・原監督が“まさかの采配”「自分も驚きました」青学大“最強世代のエース”が10区起用のナゼ「自信を持って送り出してくれた」 

text by

和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

PROFILE

photograph byYuki Suenaga

posted2026/01/04 11:05

箱根駅伝で青学大・原監督が“まさかの采配”「自分も驚きました」青学大“最強世代のエース”が10区起用のナゼ「自信を持って送り出してくれた」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

青学大3連覇のゴールテープを切った2年生の折田壮太。次世代エース候補を10区に配置した指揮官の思惑は…?

「後ろを離すことができて、このチームに貢献できました。また、大会新記録にもつながったので良かったと思います」

 折田自身も納得のいくレースとなった。

 高校時代の折田は、この世代ナンバーワンの実力者。5000mで日本高校歴代2位となる13分28秒78を打ち立て、全国高校駅伝では1区(10km)で日本人最高タイ記録(当時)となる28分48秒をマークし区間賞に輝いている。青学大の同期には、小河原陽琉や飯田翔大、佐藤愛斗、安島莉玖、黒田然といった、他校もうらやむ実力者がそろうが、その中で折田の実績が傑出しているのは誰もが認めるところだ。ところが、ここまではなかなか駅伝で活躍を見せることができなかった。

ADVERTISEMENT

 1年時は全日本大学駅伝で大学駅伝デビューを果たしたが、3区5位と“スーパールーキー”としての本領を見せることはできなかった。そして、2年目の今季は、出雲駅伝で各校のエースが集った2区に抜擢されたものの、区間10位と苦戦し5つ順位を落とした。夏合宿も順調にこなし、非常に良い状態で出雲駅伝に臨んだだけに、「なんでなんだろう」と首を傾げるしかなかった。

“折田で勝った駅伝”を作らないと…

 その失敗があったからこそ、「チームに貢献したい」という思いをいっそう強くしていた。

「チームに迷惑をかけた分、どこかで“折田で勝った駅伝”を作らないといけない。本当は泣きたいが、泣くのは勝つまで我慢して、また次の目標に向けて頑張るしかない。ここでチームからの信頼がなくなった分、一つ一つの練習の中で“折田はやれるぞ”と思ってもらえるように、また一から頑張りたいなって今は思います」

 出雲のレース後にはこんなことを話していたが、今回の箱根でようやく「チームに貢献できた」という言葉を口にすることができた。

【次ページ】 箱根で復活の兆しを見せた「2年生世代」

BACK 1 2 3 4 NEXT
#青山学院大学
#原晋
#折田壮太
#飯田翔大
#小河原陽琉
#佐藤有一

陸上の前後の記事

ページトップ