「井上尚弥と中谷潤人どっちが強い？…それは言いたくない」井上尚弥に負けたカルデナスが衝撃KOで再起「ジュントは最高のスパー相手だったよ」

　エリック・ロブレスへの完璧な5回KO勝ちで復帰戦を飾ったばかりのラモン・カルデナス。このメキシコ系アメリカ人と縁の深い日本人ボクサーは、5月に対戦した井上尚弥だけではない。12月18日、フロリダ州フォートローダーデールで行われた復帰戦の前、カルデナスは3階級制覇王者・中谷潤人のスパーリングパートナーも務めた。

　井上とのスーパーファイトが視界に入った中谷は12月27日、サウジアラビアでセバスチャン・エルナンデスを相手にスーパーバンタム級での初戦を行う。一方、カルデナスも井上戦後の初戦直前だった。両者にとってタイミングもよく、2人の強者はロサンゼルスのダウンタウンにある中谷のトレーナー、ルディ・エルナンデスが主戦場とするジムで腕を磨き合ったのだった。

「（中谷とのスパーは）すごく良かった。最初は正直、迷いもあった。将来的に戦う可能性がある相手だからだ。でも私のトレーナーが言ったんだ。“ああいう相手とスパーできる以上に良いことはない”って」

復帰戦をKOで飾ったラモン・カルデナス（筆者撮影）

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　これまでジョエル・ディアスのジムでその弟のアントニオ・ディアスに指導を受けてきたカルデナスだが、井上戦後に同じカリフォルニアに本拠を置くマニー・ロブレス トレーナーに師事するようになった。ここで豪華スパーが実現した背景には、トレーナー間の友情があったのだという。過去に世界ヘビー級王者アンディ・ルイスJr.、2階級制覇王者オスカル・バルデスらも指導し、好漢として知られるロブレスは嬉しそうに説明する。

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