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中国メディアも絶賛「正確で美しい」 石川佳純“中国語の実力” その意外な勉強法とは?「私が早口になったのは中国語を話すようになってからかも…」
text by

石井宏美Hiromi Ishii
photograph byWataru Sato
posted2025/12/16 17:02
意外な中国語学習法を明かしてくれた石川佳純
「覚えた単語をノートに書いたこともあったんですが、続きませんでした(笑)。とはいえ単語を知らないと分からないことが多いので単語帳を買って、毎日空いている時間にチラチラ見ていました。中国語の会話をただ漠然と聞いているだけではなかなか上達しないと思います」
周りには中国語が堪能な先輩も多かった。その一人が4つ年上でロンドン、リオ五輪でともに戦った福原愛だ。
「愛ちゃんは一緒にインタビューを受けたときに本当に中国語がうまくて。すごく勉強になったし、刺激になりました」
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中学時代は3~4カ月に1度、中国人選手との試合が定期的に行われていて、同年代の選手たちと交流する機会も多かった。彼女たちとコミュニケーションを取るときは、典型的な表現や言い回しではなく、中国人が日常的に使うような自然でリアルな表現が使われていた。机に向かって勉強しているだけでは「難しい」「覚えられない」と挫折していたかもしれないが、仲良くなった中国人の友だちとのやり取りを楽しめたからこそ、教科書では学べない生きた中国語を覚えることができたのだ。
アプリで学んだ日常会話
「向こうで知り合って仲良くなった中国人の友だちと連絡先を交換したんです。帰ってからも、中国の対話アプリの『QQ』を使って、『何やってるの?』とか『元気?』とか、頑張って中国語でメッセージを送りあったりしていました。
例えば『你好(ニーハオ)』と携帯電話で入力するとき、『你(ニー)』と打つと、『好(ハオ)』が自動で出てくるみたいに、一つの単語を入れると、それにつながる単語が出てくるんです。それで次々と出てくる単語を押していくとそのうちに覚えていて。単語や文章を間違ったときには、送った相手に通じなくて気づいたり、友だちが直してくれたりするんです。最初は適当に押していたけれど、少しずつ中国語が分かるようになると、楽しくなってきて。その流れで文法も少しずつ覚えていった感じでしたね」
中国のメディアやファンから「正確で美しい」と絶賛される石川の中国語の発音だが、最初は独特の難しさを実感することもあった。たとえば、中国で買い物に出かけたときのこと。店員に話しかけるのだがまったく通じなかったこともある。
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