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「ぼくはドジャースを愛しています」山本由伸の“心を揺さぶる英語スピーチ”舞台裏…ワールドシリーズMVP直後のメール「レッスンしてもらえませんか」
posted2025/12/16 17:00
ワールドシリーズ連覇を決め、ロバーツ監督と抱擁をかわす山本由伸
text by

熊崎敬Takashi Kumazaki
photograph by
Getty Images
発売中のNumber1133号に掲載の[語学コーチが明かすスピーチの裏側]山本由伸「160回以上のレッスンを経て」より内容を一部抜粋してお届けします。
ワールドシリーズMVP山本由伸のスピーチ
トロントの死闘から2日経った11月3日、ドジャースの地元ロサンゼルスは祝祭ムードに包まれた。優勝パレードに続いて始まったセレブレーション。ブルーに染まったドジャー・スタジアムを、誰よりも沸かせたのはこの男だった。
「地球上で誰よりもやさしく、誰よりもイケてる男。私が見てきた身長178cmの中でもっとも背が高い男、そして彼はワールドシリーズのMVPだ!」
MCがマイクを託したのは、そう、山本由伸である。喝采を浴びながらステージ中央に歩み出たエースは、サングラスをかけてスピーチを始める。
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Buenas tardes.
You know what?
Losing isn’t an option!
Thank you, my teammates, my coaches, our amazing staff, and all the fans.
We did it together.
I love the Dodgers, I love Los Angeles.
ありがとう!
日本語に訳すと、こうなる。
こんにちは。
みんなも知っているよね。
負けるという選択肢はない!
チームメイト、コーチ、素晴らしいスタッフ、そしてファンのみんな、ありがとう。
ぼくたちは一緒に成し遂げた。
ぼくはドジャースを愛しています。そしてロサンゼルスを愛しています。
ありがとう!
1分に満たない短いスピーチ。しかしスペイン語、英語、日本語が盛り込まれたそれは、ドジャースというチーム、野球というスポーツ、そしてアメリカという国の枠を越えて多くの人々の心を揺さぶった。
シャンパンファイト直後に届いたレッスン依頼メール
「ぼくは少し遅れて映像を見たんですけど、想像を超える出来で素直に感動しました」
こう振り返るのはフットリンガル代表のタカサカモトさん。アスリートを対象に英語、スペイン語などを教える語学コーチが彼の職業で、クライアントには遠藤航(リバプール)や松井裕樹(パドレス)らもいる。
ポルトガル語も堪能で、過去にはネイマールの来日時通訳なども務めている。

