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「ショウヘイの言葉が聞きたいか?」ドジャース・ロバーツ監督の“無茶ぶり”にも…大谷翔平の英語力はいかほど? WS連覇後も堂々スピーチ「ある意味、普通」
posted2025/12/16 17:01
大谷の周りは英語が飛び交う。ロバーツ監督の指示を聞く
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
JIJI PRESS
発売中のNumber1133号に掲載の[知られざる進化]大谷翔平の英語力はいかほどか?より内容を一部抜粋してお届けします。
大谷翔平が披露した流ちょうな英語
ワールドシリーズ連覇からわずか2日後だった。11月3日。22万5000人のファンと喜びを分かち合ったパレード後にドジャースタジアムで行われた優勝報告会。終盤に司会者から指名を受けた大谷翔平が、流ちょうな英語を披露した。
「Hello! Hello! I want to say that Iʼm so proud of this team, and then I want to say you guys are the greatest fans in the world. Iʼm ready, Iʼm ready to get another ring next year. Let's go!」
(こんにちは。このチームを本当に誇りに思います。そして、皆さんは世界で最高のファンです。来年、もう一つリングを獲る準備はできています。さあ、行こう!)
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昨年より約1万人多い5万2703人のファンを集めた優勝報告会は大盛り上がり。本塁打を打った時のような大歓声が沸き起こった。
この日、ワールドシリーズMVPに輝いた山本由伸がステージ上で「Losing isnʼt an option.」(負けるという選択肢はありません)などと名ぜりふを披露したことで、ロサンゼルス・タイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者は「山本、英語がすごく上手くなったね。来年から通訳いらないんじゃない?」とジョーク交じりに褒めていたが、大谷については「ある意味、普通。特に準備してきたとは思わなかった」と評した。確かに事前に準備した決めフレーズらしいものはなかった。辛口で知られる同記者らしい批評だったが、大谷の英語はそれぐらい自然だった。
大勢のファンの前で2年連続で堂々スピーチ
昨年の優勝報告会でも、大谷はセレモニーでデーブ・ロバーツ監督から「皆、翔平の言葉が聞きたいか?」と無茶ぶりされ、いきなりマイクが巡ってきたものの動じなかった。
「This is so special moment for me. Iʼm so honored to be here and to be part of this team.Congratulation Los Angeles, thank you fans.」
(僕にとってこれは特別な瞬間。ここにいられて、このチームの一員になれてとても光栄。ロサンゼルス、おめでとう。ファンの方々、ありがとう)
大谷は2年連続で大勢のファンの前で堂々と英語でスピーチした。いかに普段から英語を使い、米国文化に順応しているかが見て取れた。

