熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「日本国籍取得は言語の壁が」岡田ジャパン招集熱望も断念・名ブラジル人FWが語る真相…今は何を?「フロンターレユニに似せているよ(笑)」
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byHiroaki Sawada
posted2025/12/12 11:03
48歳となったジュニーニョと10歳の三男ダニエル。その明るさは今も変わらなかった
「特に急いではいないんだけど、いずれプロクラブを立ち上げたい。地元には僕と兄が所属したバイーアとヴィトリアというクラブがあるんだけど、選手人口は多いから第3のクラブがあってもいいと思うんだ」
――元Jリーガーでは、三都主アレサンドロが故郷のパラナ州マリンガでプロクラブと選手育成クラブを運営しており、プロクラブは今年、州2部で優勝して来年は州1部に参戦します。
「それはすごいね。まあ、僕はじっくり足元を固めてからプロジェクトを進めるつもりだ」
ケンゴは間違いなく素晴らしい監督になるよ
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――2024年末には、中村憲剛の引退試合に参加して旧交を温めました。
「素晴らしいイベントだった。懐かしい友人に会えて、本当に嬉しかった。ケンゴは、指導者を目指していると聞いた。間違いなく素晴らしい監督になるよ。僕も、ブラジルから応援している」
「川崎の太陽」は、生まれ故郷のブラジル北東部でも輝くような笑顔を浮かべていた。
愛する家族に囲まれ、子供たちにフットボールを教え、フットボールを通じての社会福祉活動にも取り組む。そして、将来のプロクラブ創設を模索する――。日本を去ってから12年、現役を引退してから8年。9月で48歳になったジュニーニョは、相変わらず、フットボールと共に生きていた。

