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「角換わり以外は木刀」藤井聡太&羽生善治“将棋2大天才”NHK番組で爆笑…深い“永瀬拓矢格言”も永世竜王も1600勝もステキな観る将マンガ
posted2025/12/02 06:00
11月の将棋ハイライト。詳細なイラストは関連記事などからご覧になれます!
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千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by
Junsei Chida
冬の足音が聞こえる今日この頃の天候ですが……将棋界は熱い出来事の連続でした。テンポよくイラストで振り返っていきましょう!
1)藤井六冠、史上最年少で永世竜王へ
9月から11月にかけて行なわれた第38期竜王戦七番勝負、藤井竜王名人(王位、棋聖、棋王、王将を含めて六冠)が、挑戦者の佐々木勇気八段を相手に4勝0敗で防衛に成功し、5連覇を達成しました。10月には王座を伊藤匠二冠に譲り渡しましたが、2日制の竜王戦で見せる強さは相変わらずのものでした。
この5連覇によって、藤井六冠は「連続5期または通算7期」で得られる永世竜王の資格を得ました。この永世竜王の資格を手にした棋士は、藤井六冠以外にはわずか2人だけ。
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渡辺明九段:2008年獲得
(第17~第21期:連続5期)
羽生善治九段:2017年獲得
(第2期、第5期、第7~8期、第14~15期、第30期:通算7期)
藤井聡太六冠:2025年獲得
(第34~38期:連続5期)
編集担当さんもこう話します。
「渡辺先生の最長9連覇、最多11期、どちらも凄まじい記録ですよね。竜王戦はこれまで計38期あったわけですが、そのうちおよそ60%にあたる23期は、この3人が制覇していた時代となります」
うーむ、歴史に残る大棋士としての実績を雄弁に物語る事実……。藤井竜王は竜王戦5連覇を祝うイベントとして、姫路駅の1日駅長を務めつつ、子どもと多面指し(同時進行で複数人と対局を進めること)をするなど、将棋普及に務めていました。竜王の風格と23歳らしい素顔、相変わらずどちらもステキです。

