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ドジャース佐々木朗希は「今のままでは来季10勝しても10敗する」高校から知る動作解析研究者の指摘と期待「大谷翔平になくて佐々木にあるもの」とは 

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赤坂英一

赤坂英一Eiichi Akasaka

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photograph byNanae Suzuki

posted2025/11/27 11:01

ドジャース佐々木朗希は「今のままでは来季10勝しても10敗する」高校から知る動作解析研究者の指摘と期待「大谷翔平になくて佐々木にあるもの」とは<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

来季は先発復帰が見込まれる佐々木朗希。ローテーションを守り、さらにその先の成長まで、佐々木を高校時代から知る動作解析の第一人者が語った

川村教授の勧める球種は……

 佐々木自身はワールドシリーズ前日の会見で、「今も投げているカットボールやツーシームをしっかり投げれば先発もやっていけると思う」と語っている。では、川村教授が勧める新球は何か。

「一つはカーブです。メジャーに復帰してから投げ始めていましたね。カーブというか、縦に変化するスライダーと言ったほうがいいかな。キレや鋭さはまだ山本投手ほどではないけど、これを磨いていけば使えるようになるんじゃないか。佐々木くんのアームアングル、腕の角度を見ると、横に鋭く変化するスライダーより、縦に変化する変化球のほうが向いていると思うんです。

 あともう一つは、フォークの握りに近い変化球で、速いシンカーとか、ツーシームのようなボールも考えられます。ただし、佐々木くんの投球スタイルの中では主になるような球種ではない。いくつか持っておきたい球種の一つ、という位置づけですが。

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 最近のメジャーでは高速シンカーが流行っています。真っ直ぐとほぼ変わらないスピードで、最後にちょっと沈むというボールですね。これはとくに左打者に有効で、山本投手もうまく使っている。

 佐々木くんも、そういう逃げていって落ちる変化球を覚えるべきでしょう。この球種をうまくコントロールすることが、先発で成功できるかどうかの一つのポイントになるかなと思います」

佐々木の全盛期はいつやってくる?

 そうした努力を積み重ねた結果、佐々木はどんな投手になるのか。彼の全盛期はいつ頃やってくるのだろうか。

「メジャーリーグの場合、力のある投手は大体、20代後半にピークを迎えています。佐々木くんは24歳ですから、1~2年後に大きく成長するはず。20代後半には、それこそメジャーを代表するような、とてつもない投手になるんじゃないでしょうか。

 もちろん、それには今よりももっと体を強く、大きくする必要もある。日本でもアメリカでもまだ1年を通して投げたことがないのだから、そのための体力をつけることが先決です。

 そうすれば、近い将来、スピードも160km台後半から170km近くに達するかもしれません。ただ、私としては、それよりも毎年安定した成績を残せる大投手になってほしいですね」

〈全2回の2回目/はじめから読む

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ドジャース佐々木朗希の「不調・故障→復活」はなぜ起きた? 改めて半年間の変化を“フォーム解析”第一人者が見る「カギは足の高さ、胸番号、お尻」

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