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侍ジャパンPRESSBACK NUMBER
コーチが証言「大谷翔平とバッテリーを組んだ捕手を入れたい」“WBCメンバーほぼ確定”の意外な最年長選手…さらに“当確ランプ”点灯「国内組4人」
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佐藤春佳Haruka Sato
photograph byJIJI PRESS
posted2025/11/22 11:21
2023年のWBC決勝アメリカ戦。リリーフのマウンドに立った大谷翔平と話す中村悠平
中村は、前回の2023年大会でも1次ラウンド韓国戦で先発マスクを被っている。結果的には13―4の大勝となったが、序盤は1点差でどちらに転んでもおかしくない展開だった。来年3月のWBCでも1次ラウンド2戦目に対戦する韓国は絶対に負けられない相手だけに、4人はそれぞれ実戦の中で相手の打者を分析し、時には4カ月後に向けて種を蒔き、その情報を共有したという。
村田コーチ「大谷とバッテリーを組んだ捕手を入れたい」
捕手陣は宮崎合宿からすでに重要な役割を担っていた。
「最初はボタンを押すことにいっぱいいっぱいでしたが、もう今は何も考えなくても手が動く。段々と慣れてきて、周りを見る余裕が出てきたので早くから取り組んできて良かったと思います」
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そう話すのは坂本だ。WBC本番に備えてピッチコム(サイン交換のための電子機器)を宮崎合宿から使い込んできた。捕手陣の意見を集約して使いやすいように機械の設定もアップデート。某野球ゲームを操作するためのボタンの配列と同じ仕様に変えてもらったり、日本の投手独特の指示を組み入れたりと改良を加えたのだという。最初は悪戦苦闘していたというが、広島との練習試合を含めた3試合で使用するなかで徐々に慣れ、手応えを得た。これも、4人がいち早く本大会に備え、自覚を持って準備を進めてきたからこその収穫だろう。
代表選考は年内にも本格化するが、万全の準備を進めるためにも捕手陣は早々に通達されることが予想される。最初に“当確”ランプが灯るのは35歳の中村だろう。村田コーチは以前から「大谷(翔平)とバッテリーを組んだ経験のある捕手を入れたい」と話しており、前回大会の準決勝メキシコ戦、決勝のアメリカ戦で先発マスクを任された中村はその経験を伝えまとめ役を担う意味でも選出される可能性が高い。
所属するヤクルトで今季の先発マスクは62試合と古賀優大(同75試合)の後塵を拝しているが、日本代表とは別物。国際試合の捕手はそれだけ経験が必要とされる特別なポジションであるということだろう。選出されれば代表チーム最年長となることが濃厚だが、中村本人も「もし選ばれたら、前回と同じようにチームを1つにまとめられるように、グラウンドでもそれ以外でも最年長として心を砕きたい」と自覚を見せている。
“当確ランプ”点灯「国内組4人」
またメジャー組の動向に左右されないという点では、二遊間とセンターのポジションも早めに選手が絞り込まれそうだ。


