「メジャー移籍の岡本和真と村上宗隆は招集可能か？」WBC侍ジャパン30人を独断で選出！ 欠かせない鈴木誠也の存在…井端監督の秘蔵っ子も《野手編》 

　そこで国内組に目を転じると、まずは前回大会の陰の立役者の一人、近藤健介外野手（ソフトバンク）は外せないところだろう。近藤が入れば左翼に入って、もし吉田が出場できなくてもポジションは埋まる。

　問題はヌートバーの出場が厳しいセンターを誰に任せるかである。

　本命は“代走のスペシャリスト”から“走攻守”にトップレベルへと駆け上がってきた周東佑京外野手（ソフトバンク）。そして対抗には本職の右翼から日韓戦でコンバートテストされた森下翔太外野手（阪神）の名前が挙がる。現段階では周東一歩リードという状況だが、森下の勝負根性、チャンスでの強さは昨年のプレミア12でも実証済み。肩も強く、守備テストでも問題なく中堅をこなしていた点は好材料となるはずだ。いずれにしてもこの2人の代表入りは間違いないところだろう。

勝負強さが売りの森下翔太（阪神）　©️Nanae Suzuki

不可欠なユーテリティプレーヤーの存在

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「代表の編成で最も難しく、大事なのは控え選手の構成だ」

　こう語っていたのは2009年の第2回大会で日本代表を率いて、見事に世界一となった原辰徳監督である。

　超一流選手が集う代表チームだが、実は代走、守備固めを任せられる控えメンバーの人選こそ勝負のカギを握ることも多い。前回大会でいえば準決勝のメキシコ戦で9回に村上の中越え二塁打で一気に決勝のホームに滑り込んだ代走・周東のような選手である。さらに選手起用が限られる代表チームでは、様々なポジションを守れるユーティリティープレーヤーも不可欠な存在となってくる。

　そこで浮上してくるのが内外野を守れる牧原大成内野手（ソフトバンク）、そして足のスペシャリストとしてプレミア12と日韓戦に招集された五十幡亮汰外野手（日本ハム）。また内野の控えで攻守にバランスのとれた村林一輝内野手（楽天）らの名前である。

足のスペシャリストとして期待される五十幡亮汰（日本ハム）©️Nanae Suzuki

　また大穴としては昨年のプレミア12で高い評価を得た辰己涼介外野手（楽天）も足と守備はトップレベル、本来の打撃を取り戻せばメンタル面も国際大会向きでメンバー入りしてもおかしくない存在と言えそうだ。

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