メジャー挑戦目指す西武・今井達也を狙う球団は…筆頭は“ドジャースのライバル”西海岸のアノ球団？「地元メディアは“覚えておくべき名前”と…」 

　投手の評価は、球速・球質・変化の組み合わせという普遍的な基準で測れる。対して野手は、速球対応、打球角度、守備範囲、球場サイズとの相性など複雑な要素が絡み、環境差も大きい。

　岡本がNPBで圧倒的な実績を残しているにもかかわらず、MLB評価が相対的に慎重になる理由はそこにあるのだろう。投手の評価軸は“翻訳可能”で、野手は“現場でしか測れない”。この構造の違いが、今井への関心を一段高いものにしている。

MLB公式が「今オフ最注目投手の一人」

　MLB公式サイトも、すでに今井を「今オフ最注目投手の一人」に位置づけている。今季、防御率1.92、投球回は163回2/3で178奪三振、被本塁打はわずか6本。160キロ近いストレートに、縦変化の鋭いスライダー。チェンジアップやシンカーも含めて多彩に操り、打者のスイング軌道に合わせて球を出し入れする“投球の再現性”も身につけている。これらはMLBがもっとも評価する資質だ。

ストレートも変化球もハイレベルな今井　©Hideki Sugiyama

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　では、そんな右腕を狙う球団はどこになるのだろうか？　米メディアの関心は、すでに実名ベースの段階に入っている。

　今井の行き先を左右するのは、各チームの先発陣の層の厚さと年齢層というチーム事情である。

＜次回へつづく＞