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「正直、しんどかった」阪神・坂本誠志郎が打ち明けた“ある後悔”…ソフトバンクの恐ろしさ、なぜ最強投手陣は打たれたのか? 日本シリーズに“2つの敗因”
text by

田中仰Aogu Tanaka
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/11/20 11:02
阪神の正捕手が今語る、日本シリーズの敗因とは?(インタビュー第2回)
デュプランティエは坂本を「配球の天才」
――もう一つ、坂本さんにうかがいたいことがあったんです。今シーズンの阪神は12球団No.1の防御率で、坂本さんの「配球の妙」が取り上げられることが多かった。実際、デュプランティエ投手は「配球の天才」と評していました。試合中に坂本さんは何を考えているのだろうと。
坂本 いやー、投手陣のおかげですよ。才木(浩人)とか村上(頌樹)が中心になってやってくれているので。中継ぎ陣も含めて。
――配球ではデータを重視するものなんですか。加えて、ひらめきとか意外性を時折混ぜるというような。
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坂本 ほぼそっちですね。
――ひらめき?
坂本 はい。シーズン中は特に、データに従って組み立てるだけでは相手に読まれるので。もちろん試合前にデータを頭に入れて、ある程度の先入観は持って臨みますけど。ゲームがはじまれば、実際に見て感じたことを配球につなげていますね。

