佐々木麟太郎「ドラフト1位指名」を他球団はどう見たか？ 敏腕スカウトが明かした“意外なホンネ”「こんなこと言ったら怒られるでしょうけど…」 

「スカウトの自分がこんなことを言ったら、怒られるんでしょうけど……」

　そう前置きをして、こう続ける。

「個人的には、麟太郎君をすごく応援していたんです」

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　今のスタンフォード大からメジャーへの道を進んで、選手としても、人としても大成して欲しかったという。

「麟太郎君みたいなケースは、今までで初めてじゃないですか。高校球界のトッププレーヤーが、大学からアメリカ留学してメジャー目指すのって。

　去年の森井（翔太郎、桐朋高→アスレチックス）君みたいに、無名の選手のメジャー挑戦やアメリカ野球留学っていうのはありましたけどね」

　佐々木麟太郎選手のような名実共にトップランクの選手だからこそ、意義深いのだという。

スカウトが球児に言われた「ある言葉」

「私ねぇ……前に言われたことあるんですよ、ある高校生に」

　スカウト活動の中で出会ったある強豪校の高校球児（プロ志望届を提出してすでに退部していた）の話は、こんな言葉ではじまったのだそうだ。

「他の部のやつらって、世界、世界ってすごく言うんですよ――」

　彼の話を聞くうちに、スカウト氏は大きな衝撃を受けたのだという。

＜次回へつづく＞

#2に続く

「こっちに連れ戻すのはNGでしょう」佐々木麟太郎“ドラフト1位指名”を見た他球団スカウトが思わず語った胸中は？「ようやく風穴を開けたんだから…」