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「休む選択肢もあった」渋野日向子が明かす“日本スポット参戦”の理由「全部予選落ちしてたら、心がやられていたかも…」4週間で“信じるモノ”は見つかったか 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph by Atsushi Tomura/Getty Images

posted2025/11/07 11:01

「休む選択肢もあった」渋野日向子が明かす“日本スポット参戦”の理由「全部予選落ちしてたら、心がやられていたかも…」4週間で“信じるモノ”は見つかったか<Number Web> photograph by  Atsushi Tomura/Getty Images

国内ツアー4連戦を振り返った渋野日向子。来季の米ツアー出場権に向けて、いよいよ正念場を迎えた

 大一番を前に日本でこなした4連戦。出場前にハードスケジュールを組んだのは、米国でのプレーを見据えたものに他ならない。「休む選択肢はありました」と明かす。

「でも、やっぱり試合でしかできないこともたくさんある。いちおう、天秤にはかけたんですよ。1カ月、練習だけに集中するか、それとも(大会から)推薦をいただいて4試合連続で出るか、4試合から(数試合を)ピックするのか」

 考えた末に渋野は実戦機会をフルに生かすことを選んだ。

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「自信がない今の自分に、成功体験を落とし込みたいと思った。1カ月練習だけをするよりも、4試合出る方にメリットを感じました」

渋野は“ギャンブル”に勝ったのか?

 仮に国内ツアーで好成績を残したとしても、米ツアーのポイントレースには一切の影響を及ぼさない。試合出場は一つの賭けでもあった。最大のリスクは、得られるものが成功体験に限らないということ。

「確かに4試合全部に予選落ちしたら、心が相当やられてフロリダに向かうことになっていたと思いますけど…。それでも1カ月休んで試合に出るよりは後悔しない」

 結果的に渋野はそのギャンブルに勝ったと言える。それも、窮地で自らラストピースをつかみに行くように。

【次ページ】 来シーズンの職場を懸けた戦い

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