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本格始動からわずか7カ月で「ニューイヤー駅伝出場決定」の衝撃…年収4000万円も可能? 元“3代目・山の神”神野大地が率いるナゾの新実業団チームの正体
posted2025/11/05 17:00
東日本実業団駅伝で6位に入りニューイヤー駅伝出場を決めたMABPの選手たちと神野大地監督(前列)。創部わずか2年での快挙だった
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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JIJI PRESS
陸上長距離の実業団チームで年収4000万円も――。
「男子の長距離選手で年収1000万円を超えているのは、多くても20~30人くらいでしょう。会社員なので当然といえばそれまでですが、現役中に稼げる金額はどうしても限られます」
そう語るのは、かつて青山学院大学で「3代目・山の神」と呼ばれ、箱根駅伝で活躍した神野大地だ。
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現在、箱根駅伝の“王者”となっているのが青山学院大学だ。年始には8度目の総合優勝を果たしたが、神野はその初優勝に貢献した立役者だった。現在はプロランナーを経て、新設された実業団チーム「MABPマーヴェリック」の選手兼監督として、チームを率いる立場でもある。
「結果を出した人が報われる」報酬システム
実業団駅伝の世界では、旭化成、トヨタ、ホンダ、富士通などの大企業が上位を独占している。年収1000万円を超える選手はわずかで、オリンピック出場クラスでも年収1500万円~2000万円程度と言われる業界で、MABPはトップ選手なら最大で年収4000万円が可能な報酬体系を用意したという。
「結果を出せば、数年でかなりの報酬を得ることも可能です。お金が全てではないですが、チームを選択してもらう際の一つの価値にはなると思っています」
MABPでは選手が単に走るだけでなく、ユニフォームのスポンサー営業に同席したり、陸上教室の講師を務めたりするなど、ビジネス面での関与も求められる。MABP共同創業者の松尾直樹は「スポーツ部門をコストセンターとして扱うと、企業としては継続性がありません。将来的に陸上部だけで黒字化できるように、選手にも頭を使ってもらいます」と説明する。
そんなMABPは、11月3日に行われた東日本実業団駅伝で6位に入り、創部からわずか2年で年始の大舞台であるニューイヤー駅伝への出場を決めた。神野と、同じ青学大出身の高木聖也GMが舵を取る「斬新な実業団システム」の中身とは、果たしてどんなものなのか。また、かつての名ランナーが若くして監督の任に就いたのはどんな経緯があったのか。――その詳細は、本編で描かれている。
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この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
