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石井大智の告白「ずっと力の差を感じていた」阪神の絶対的リリーフエースが明かしたソフトバンクとの“決定的な差”「明らかに力負けです」
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/11/01 17:02
日本シリーズ第5戦の8回、柳田悠岐に同点弾を浴びた阪神のリリーフエース・石井大智
延長11回。第1戦の先発から中4日で背水のリリーフマウンドに上がった村上頌樹投手が、6番・野村に打たれた決勝アーチ。カウント2ボール2ストライクからの5球目、148kmの真っ直ぐも、決して失投ではなかった。それを逆方向のスタンドまで運ぶ野村のパワーが全てだったということだ。
「リリーフの準備はできていたので言い訳はありません」
言葉少なにこう言い残してクラブハウスに消えていった先発のエース。石井が打たれ、村上が打たれての敗戦は、ソフトバンクと阪神の……いやパ・リーグとセ・リーグの大きな力の差を見せつけられたものだった。
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「1点差というのは時の運のように見えて、そうでもないですから」
藤川監督の述懐
甲子園球場での第3戦以降は全て1点差の惜敗だったことを聞かれた藤川監督はこう語る。
「交流戦を含めてこの1点差は少しではない。小さな積み重ねの1つだったり、DH制もありますからね。(ソフトバンクは)非常に強力な打線を備えていたということは印象的でした。選手たちは精一杯戦ってくれましたけど、これはだから来年に、というところですね」
セ・リーグに指名打者制度が導入されるのは2年、待たなければならない。制度だけではない。しかし、このリーグ格差を埋めるには、さらにどれくらいの時間がかかるのだろうか――。


