「ミーティングの時間は短くなった」男子バレー“新旧監督”ティリとブランは何が違う？ “右腕”伊藤健士コーチの証言「今年は新しい風を浴びる年だと」 

　世界選手権の結果を受けて、ファンの中には「ブランさんのほうがよかった。呼び戻して」という声もあった。

　伊藤は「そういう声は気にしない」と言いつつも、「世界選手権がダメだった、1シーズンダメだったからといって、すべてがダメだというふうになるのはちょっと。日本代表をずっと見てくれている人が見れば、そうじゃないとわかると思います。ただ、本当にこれを糧にしなきゃいけない。結果がすべてなので、来年が大事。同じことを繰り返したら、これはもう大問題だと思います。そうならないように僕たちも全力を尽くさないといけないし、来年絶対にオリンピックの切符を獲らなければ」と覚悟をにじませる。

インタビューに応じてくれた大阪ブルテオン・伊藤健士コーチ（筆者撮影）

　来年のアジア選手権から、ロサンゼルス五輪の出場権争いがスタートする。伊藤にとっては、実に4度目の五輪挑戦となる。歴代の代表監督に必要とされてきた伊藤健士とは、どんな人物なのだろうか。〈第3回に続く〉

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