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「お尻を触られ、パンティーを替えた」“全女の聖子ちゃん”と呼ばれたアイドルレスラーが明かす水着問題…“3禁”を破った立野記代に経営陣が放った大胆発言
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伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byL)東京スポーツ新聞社、R)Takuya Sugiyama
posted2025/11/06 11:00
全女時代は「女子プロ界の聖子ちゃん」と呼ばれた元プロレスラーの立野記代さん
――そんな2人と長与千種さんが中心となって、デビュー3年後にブームが起こったときは、どんな思いでしたか。
立野 少ないお客さんの前で試合をやるよりも、やりがいはあるよね。新人時代は(その日の)試合会場の最寄り駅前でビラを配って、それでも(試合開始の午後)6時半には会場がガラガラだったから……。大勢のお客さんの前で試合をやれるのはうれしいけど、仕事する、寝る、仕事する、寝るの繰り返しで、テレビや雑誌を見る時間もないから、(ブームを)感じられなかった。なんか最近客が入ってきたなーみたいな、そんなレベル。お給料は上がったけど、年間300試合ぐらいあったから、いいものも食べてないし、地方に行っても高級店は早めに閉まっちゃうし。
3禁を破って交際「もうプロレスやめよう」
――全女には3禁(酒、たばこ、男女交際を禁止)がありましたが、彼氏がいたんですよね。
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立野 あー、そう、そう(笑)。17歳あたりかな。年上の一般の方で。
――超多忙だったのに……。
立野 時間はつくるものなので。会う時間がほんとに少ないんで、東京にいるときは時間をつくって。あと、(巡業から)帰ってきてからの深夜とか。若いからね、睡眠時間が少なくても元気なんだよ。(彼氏が)仕事が休みのときは、少し遠い試合会場に来てくれることもありました。
――思い描いたようなデートはできましたか。
立野 できないよね。だから、フラれた。3年くらいは付きあったけど、やっぱり普通に会えないとか、そういうことが大きかったんじゃないかな。失恋がショックすぎて、もうプロレスをやめようと思ったんで、仕事に穴をあけちゃった。1週間ぐらい休んで、5試合ほど。新聞には、「熱のため欠場」って書いてたけど(笑)。会社には、「もうやめます。プロレスなんて忘れました」なんて、アホなこと言っちゃって。
――女子プロレスラーが恋愛に走って仕事をすっぽかしたとき、経営者の男性たちはどんな対応に出るんですか。
立野 もう五紀と歌を歌ってたときだったんで、「試合はしなくてもいいから、歌だけ歌いにこい」と言われて、こっちは子どもだからさ、「じゃあ、歌いに行きま~す」って、関東近郊だったかな、に行きました。後日、「とりあえず事務所に来い」って社長室に呼ばれて、松永4兄弟(松永健司、高司、国松、俊国/全女の経営陣)を知ってる人ならわかると思うけど、4人ってバランスがすごく取れてて、誰かが怒ると、誰かが「そこまで言っちゃダメだよ」ってフォローに回ってっていうのが、上手なんですよ。
