「投手と内野手だけを指名した理由とは」ドラフト会議翌日にDeNA編成部長が明かした「優勝“しつづける”ために…来年、再来年の候補まで考えて」 

　DeNAが指針とする“第3世代のスカウティング”は、成績や野球センス、将来性はもちろんのこと、その人間性を深く正確に見定める。

「下級生から上級生になっていく過程で、安藤寧則監督や中野真博コーチの愛情と厳しさにあふれた指導のもと、心身ともに成長したところが一番評価した部分です。また個人的な希望ですが、今青学はOBの吉田正尚選手（ボストン・レッドソックス）の応援歌を使用しているんです。10年後にはベイスターズの小田選手の応援歌が、青学で使用されるような選手に成長して欲しいと思いますね」

ベイスターズ愛を持つ2位・島田舜也

2位・島田舜也（左）と3位・宮下朝陽（右）は東洋大のチームメイト　©JIJI PRESS

　2位指名は、身長185センチの右腕である島田舜也（東洋大）。最速155キロの本格派投手であり、横浜市戸塚区出身の地元の逸材である。まだ粗削りだが、その分伸びしろを感じさせる、チームの未来を担う選手だ。

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「本当にエンジンの大きさやスケールを感じさせるピッチャーです。それに加え、優しさと負けん気を兼ね備えた魅力的な選手ですね。ドラフト会議翌日の青学戦と同日、東洋大の試合も見させてもらったのですが、島田選手はベンチ外で5回が終わったグラウンド整備の時間に、3位指名した宮下（朝陽）選手と一緒に挨拶をしに来てくれたんです。

　彼は1位指名でもおかしくない選手でしたし、わたしとしては2巡目が始まったときに『残っていてくれ』と祈りつづけた選手でした。そんな話を彼にすると、本人はベイスターズファンだということで、我々と同じ気持ちだったと笑って教えてくれました。起用法としては先発、リリーフ両方いけると思うのですが、そこはチームの投手コーディネーターや本人の希望を聞きながら、最善の道を見つけていきたいと考えています」

3位・宮下朝陽と2位・島田はチームメイト

　3位指名は、名前が出た宮下朝陽（東洋大）。2年生の夏に大学侍JAPANに選ばれた、広角に長打を打てる右の内野手であり、柔らかいボールさばきに定評がある。内野ならばどこでも守れる万能性の高い選手だ。

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