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ドラフト指名漏れ球団の残酷な現実「お待たせしたのに申し訳ない」くふうハヤテ社長が記者の「オイシックスには指名が…」質問にポツリ本音
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間淳Jun Aida
photograph byJun Aida
posted2025/10/27 11:01
会見でドラフト会議を見守った、くふうハヤテの(左から)宮路投手、池田球団社長、仲村内野手
「若い選手を獲得して育てていかないと、なかなかドラフトにはかからないと分かりました。チームづくりの課題は浮き彫りになりました。若手を育成しながらベテランを融合させて、育成・再生と勝利を両立させる。簡単ではありませんが、その方針は貫いていきます」
ドラフトは能力の高い選手から指名されていくとは限らない。各球団のメンバー構成によって、その年に需要が高くなる選手のポジションやタイプは異なる。ただ、「若さ」がアドバンテージになるのは間違いない。くふうハヤテにはNPB12球団でプレーした経験豊富な選手が多数在籍する強みがある一方、20歳前後の選手は少ない。そこが、オイシックス新潟との差であり、その差が今回のドラフトでも表れたと言える。
まだ創設2年目で遅れている部分が
池田球団社長もドラフト後、チーム編成を再考する考えを示している。これまでは独立リーグ出身者の占める割合が高かったが、高卒や大卒選手の獲得を強化するという。
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「オイシックスは(独立リーグ加盟の期間を合わせると)20年続いているチームなので、大学の野球部にパイプがあります。私たちは、まだ創設2年目で遅れている部分があります。向こうは選手を多めに抱えていますが、こちらは少ない人数で他球団からの派遣選手の力も借りながらやっています。スタイルが違うので、自分たちのやり方で選手を育成していきたいと思います」
今回のドラフトではライバルに完敗した。だが、選手育成やチームづくりをまねるつもりはない。その言葉には、悔しさとプライドが交錯していた。〈ドラフト特集:つづく〉

