- #1
- #2
プロ野球PRESSBACK NUMBER
「クジ引き覚悟で創価大・立石正広」は最善か…プロ球団スカウトが明かす“じつは大学生が大豊作”ドラフト戦略「直前で評価急上昇の2投手が」
posted2025/10/22 11:00
今年のドラフトの目玉は創価大・立石正広だが……ほかの大学生選手でスカウトが注目しているのは誰?
text by

間淳Jun Aida
photograph by
JIJI PRESS
立石で一本化するか、それとも?
大学生が豊作と言われた昨秋のドラフトから1年。今年は、それ以上の大豊作と評価するプロ野球のスカウトも少なくない。スカウトの1人は、こう予想する。
「健大高崎・石垣元気投手は1位指名が確実視されていますが、それ以外の1位は競合を含めて全てが大学生になる可能性も十分あると考えています」
人材豊かな大学生の中で、その筆頭となるのが創価大・立石正広だ。大学日本代表の4番に座る世代の中心選手で、長打力とミート力を兼ね備える。スカウトは「飛距離のある右打ちの内野手は、どの球団も補強したいポイント。将来の4番を担える逸材です」と評する。
ADVERTISEMENT
立石に対しては、広島がいち早く1位指名を公言している。他球団との競合は必至で、抽選で外れるリスクがあっても勝負するかどうかで各球団の戦略が分かれる。その考え方は球団によって異なると、スカウトが説明する。
「現有戦力を見て、どうしても右打ちの長距離打者がほしい球団、そこまで長打はなくても即戦力の右打ちの内野手がほしい球団、守備位置を問わず能力が高いと評価する選手を優先的に指名する球団など様々です。今年の広島のように抽選を覚悟してでも立石しかいないと一本化する球団があれば、抽選を外す恐れがあるなら2番目、3番目に評価する選手との交渉権を確実に手にした方が有益と考える球団もあります」
青学の“即戦力ナンバーワン”野手とは
では、立石の指名を避けて、競争率の低い選手または、競合せずに一本釣りを狙える選手として誰を候補に入れているのか。立石と同じタイプとしてスカウトが名前を挙げるのが、法政大・松下歩叶。右打ちで長打力があり、大学日本代表にも選ばれている。守備力や走力の評価も高い。

