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「ロウキはベンチで泣いていた」佐々木朗希“じつはロバーツ監督も予想外”だった復活劇…表情激変、ドジャース現地ファンが熱狂する“決定的な理由” 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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photograph byGetty Images

posted2025/10/24 17:04

「ロウキはベンチで泣いていた」佐々木朗希“じつはロバーツ監督も予想外”だった復活劇…表情激変、ドジャース現地ファンが熱狂する“決定的な理由”<Number Web> photograph by Getty Images

ドジャースファンの心を掴んだ佐々木朗希。表情も大きく変わった

 デーブ・ロバーツ監督もブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ中、佐々木について感慨深げにこう語っていた。

「ロウキがここまで成長してきた過程は、決して平坦な道のりではなかった。彼がベンチで落ち着かない様子で、感情を乱していたあのとき、メディアやSNSでもそのときの様子の写真やビデオが出回った。今、彼が自分を振り返り、健康を取り戻し、今季のこのチームの戦力になっていることは、彼の闘志がどれだけ強いものかを物語っている。4月や5月の時点で、彼が今季、チームの大事な役割を担う日がくるとは誰も予想していなかったと思う。ここまで這い上がってきたロウキに、心から大きな拍手を送りたい」

 落ち着かない様子で、感情を乱したあの日。

佐々木が試合中に涙…ドン底からの復活

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 それは佐々木が東京ドームでの開幕シリーズでメジャーデビューした後の2度目の登板、ドジャースタジアムでの本拠地デビューとなった3月29日のタイガース戦だった。先頭からいきなり安打を打たれ、2死満塁で投手へのタイムリー内野安打で失点し、次の打者には押し出し四球で2失点目。2回は先頭に四球を出した後に暴投で二塁への進塁を許し、後続から2死を奪ったものの再び四球を出して1回2/3を2失点で、61球で降板した。

 ベンチに下がった佐々木は、ダグアウトの前にある柵にもたれて試合を見詰めながら、両目のふちを赤くしていた。それを現地の中継テレビ局がとらえていたため、そのシーンは多くの米メディアやファンの注目を集め「ロウキ・ササキは泣いていたのか?」「ロウキはなぜ泣いていたのか?」といったタイトルの記事がいくつも配信された。

【次ページ】 「映像化されそうな復活劇だ」

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