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「翌日、ロウキから電話があった」佐々木朗希“リリーフ転向”を口説いたキーマンが重要証言…怪物の心を動かしたドジャース首脳陣の“強制しない姿勢”

posted2025/10/23 11:04

 
「翌日、ロウキから電話があった」佐々木朗希“リリーフ転向”を口説いたキーマンが重要証言…怪物の心を動かしたドジャース首脳陣の“強制しない姿勢”<Number Web> photograph by Gina Ferazzi/Los Angeles Times via Getty Images

9月中旬にリリーフ転向を打診された佐々木朗希(23歳)。ワールドシリーズ進出に貢献した

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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Gina Ferazzi/Los Angeles Times via Getty Images

ワールドシリーズ進出を決めたドジャース。大谷翔平、山本由伸の活躍はさることながら、ここまでのポストシーズンの躍進を語る上で、クローザーとして起用された佐々木朗希の存在は忘れてはならない。スター軍団を統括する編成のトップ、アンドリュー・フリードマンが「ロウキ」との会話を明かした。【NumberWebレポート全2回の前編/後編も公開中】

ドジャースに必要だった最後のピース

 ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)で沸き起こった盛大な“ロウキ”コールは、佐々木朗希がドジャースの“最後のピース”として認められたことを象徴していたのだろう。

 今回のポストシーズンでの佐々木は、ドジャース全10戦中7戦に登板し、防御率1.13、3セーブの好投で9勝1敗の快進撃に大きく貢献してきた。ブルワーズとのNLCS初戦で9回途中に降板した以外は完璧に近い投球を続け、首脳陣はまだ“クローザー”とは呼ばないものの、終盤イニングの切り札として定着した。

 なかでもフィリーズとの地区シリーズ第4戦、8回から3イニングを抑えたパーフェクト・パフォーマンスは語り継がれる。「私が覚えている限りでも最高レベルの救援登板のひとつ」と振り返ったのはマウンドに送り出したデーブ・ロバーツ監督だ。それらの活躍への答えとして、ドジャースタジアムで行われたNLCS第3、4戦、佐々木が登場するとドジャースファンは割れんばかりの“ロウキ”コールを送ったのだった。

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 NLCS第3戦後の会見でのこと。佐々木本人にファンからの大歓声について問うと、素直な、そしてこれまでの軌跡を思えばかなり痛切な言葉が返ってきた。

【次ページ】 「ドジャースタジアムに良いイメージはなかった」

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