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ドラフト会議「石垣元気はドラ1で消えるが」“不作”もスカウト注目の高校生…大阪桐蔭の“甲子園逃した190センチ腕”と「育てたくなる」好投手3人

posted2025/10/22 11:01

 
ドラフト会議「石垣元気はドラ1で消えるが」“不作”もスカウト注目の高校生…大阪桐蔭の“甲子園逃した190センチ腕”と「育てたくなる」好投手3人<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

150キロ台後半の剛腕、健大高崎の石垣元気は1位指名必至だが……ほかのドラフト候補高校生でスカウトが高評価なのは誰?

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間淳

間淳Jun Aida

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Hideki Sugiyama

 各球団の駆け引きは始まっている。そして、心理戦はギリギリまで続く。プロ野球ドラフト会議が10月23日に迫っている。スカウトの話から、上位指名が予想される選手を読み解く。〈NumberWebレポート/全2回。第1回「大学生編」につづく〉

石垣は「確実に1位指名で消える選手」

 今秋のドラフトで最大の目玉となるのは、創価大・立石正広で異論はないだろう。主に二塁と三塁を守り、2年春に東京新大学リーグで打撃3冠に輝いた。その後も着実に実績を重ね、今春のリーグ戦では5本塁打、16打点で2冠。3年夏からは大学日本代表に選ばれ、今夏の日米野球選手権では4番を任された。

 立石に対しては、広島がドラフト10日前となる13日に1位指名を公言した。長打力のある内野手は貴重な存在で、複数球団による競合が予想される。ある球団のスカウトは、こう話す。

「全ての球団が最大級の評価をしていると言っても過言ではない選手です。競合覚悟で立石選手を1位指名するのか。そこから各球団の戦略がスタートします。打力もあって足も速い。球界のスターになり得る選手です」

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 では、立石の指名を避ける球団は、どの選手を狙うのか。今年は大学生が中心のドラフトになると言われる中、高校生で1位指名が確実視されるのが健大高崎・石垣元気だ。最速158キロの速球を武器に、昨春の選抜高校野球大会ではチームを群馬県初の優勝に導いた。今夏の甲子園ではイニング数は限られたものの、「世代ナンバーワン投手」の評価は揺るがなかった。スカウトは「確実に1位指名で消える選手。競合も十分にあり得ます。今年のドラフト対象となっている高校生で唯一、間違いなく1位で指名されると断言できる選手です」と語る。

“3年は甲子園不出場”大阪桐蔭の190センチ右腕

 このスカウトは、石垣投手が同世代で突出していて「別格」と評価する。今年は昨年以上に1位を含めた上位指名が大学生に偏ると予想。その中でも、上位指名候補に何人かの高校生の名前を挙げた。

【次ページ】 身長の高さは持って生まれた才能の1つ

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