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「クジ引き覚悟で創価大・立石正広」は最善か…プロ球団スカウトが明かす“じつは大学生が大豊作”ドラフト戦略「直前で評価急上昇の2投手が」

posted2025/10/22 11:00

 
「クジ引き覚悟で創価大・立石正広」は最善か…プロ球団スカウトが明かす“じつは大学生が大豊作”ドラフト戦略「直前で評価急上昇の2投手が」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今年のドラフトの目玉は創価大・立石正広だが……ほかの大学生選手でスカウトが注目しているのは誰?

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間淳

間淳Jun Aida

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 各球団の駆け引きは始まっている。そして、心理戦はギリギリまで続く。プロ野球ドラフト会議が10月23日に迫っている。スカウトの話から、上位指名が予想される選手を読み解く。〈NumberWebレポート/全2回。第2回「高校生編」に続く

立石で一本化するか、それとも?

 大学生が豊作と言われた昨秋のドラフトから1年。今年は、それ以上の大豊作と評価するプロ野球のスカウトも少なくない。スカウトの1人は、こう予想する。

健大高崎・石垣元気投手は1位指名が確実視されていますが、それ以外の1位は競合を含めて全てが大学生になる可能性も十分あると考えています」

 人材豊かな大学生の中で、その筆頭となるのが創価大・立石正広だ。大学日本代表の4番に座る世代の中心選手で、長打力とミート力を兼ね備える。スカウトは「飛距離のある右打ちの内野手は、どの球団も補強したいポイント。将来の4番を担える逸材です」と評する。

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 立石に対しては、広島がいち早く1位指名を公言している。他球団との競合は必至で、抽選で外れるリスクがあっても勝負するかどうかで各球団の戦略が分かれる。その考え方は球団によって異なると、スカウトが説明する。

「現有戦力を見て、どうしても右打ちの長距離打者がほしい球団、そこまで長打はなくても即戦力の右打ちの内野手がほしい球団、守備位置を問わず能力が高いと評価する選手を優先的に指名する球団など様々です。今年の広島のように抽選を覚悟してでも立石しかいないと一本化する球団があれば、抽選を外す恐れがあるなら2番目、3番目に評価する選手との交渉権を確実に手にした方が有益と考える球団もあります」

青学の“即戦力ナンバーワン”野手とは

 では、立石の指名を避けて、競争率の低い選手または、競合せずに一本釣りを狙える選手として誰を候補に入れているのか。立石と同じタイプとしてスカウトが名前を挙げるのが、法政大・松下歩叶。右打ちで長打力があり、大学日本代表にも選ばれている。守備力や走力の評価も高い。

【次ページ】 西武が1位指名公表の“打てる捕手”

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