ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
「髪の長い美人を紹介してやる」引退から5年、“野人”中西学58歳が語るプロレス転向を支えた“恩人の名前”…後輩・ウルフアロンにエールも
text by

堀江ガンツGantz Horie
photograph byKeiji Ishikawa
posted2025/10/17 11:01
インタビューに答える現在の中西学さん
「アドバイスなんかおこがましいですけど…」
――今年、柔道のオリンピック金メダリストであるウルフアロン選手が新日本に入団して来年1・4でのデビューが決まってますが、先輩オリンピアンとして何かアドバイスはありますか?
中西 自分からのアドバイスなんかおこがましいですけど、彼はいままですごい努力をして金メダルまで獲得したんだから、プロレスでも同じように努力し続けることがいちばん大事だと思いますね。いま、プロレスのリングに上がるまではそこまで難しいものじゃないのかもしれませんけど、トップに立つのは簡単なことじゃない。柔道とはまったく違うんだということを理解した上で、「これでメシを食っていくんだ」っていう気持ちでやるしかないですよ。実際、プロになったからにはそれで生きていかなあかんので。
――中西さんもそういう気持ちでやられていたわけですか?
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中西 いや、僕はいい加減なんで(笑)。なにかひとつできればすぐにいい気になってたんですけど、その都度痛い目にあって、「ああ、このままではあかん」と反省する。そういうことを繰り返しながらやってきましたね。でも、彼は僕と違って頭がいいと思いますから、そんな失敗はないと思いますけど、とにかく一生懸命やってプロレス界を盛り上げてほしいですね。プロレスは夢がある仕事ですから。
(撮影=石川啓次)
