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「ササキはまさに“興味深いシーズン”だ」米老舗メディア編集長が語る「守護神・佐々木朗希」覚醒のワケ…日米メディア報の“決定的な違い”とは?
posted2025/10/12 06:00
ディビジョン・シリーズではMVP級の活躍を見せた佐々木朗希。一時はメジャー復帰も危ぶまれた大型ルーキーは華麗な復活を見せている
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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JIJI PRESS
フィラデルフィアの夜空が熱を帯びた。現地時間10月4日、ナショナルリーグのディビジョン・シリーズ第1戦。フィラデルフィア・フィリーズ戦で、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が先発として勝利を挙げ、最後のマウンドに立ったのは佐々木朗希だった。
リリーフとしての居場所を見つけ始めた若き右腕は、終盤の緊張をものともせず、1イニングを1安打無失点。最速100マイルを超える直球も見せるなど、ポストシーズンでは初のセーブを手にした。ドジャースが抱えていた最大の懸念──不安定なブルペン──を、一夜にして払拭するような投球だった。
米メディアが共有する「必然」の視点
AP通信は「ドジャースはポストシーズンのクローザーを見つけたかもしれない」という見出しで記事を配信。「新しいリリーフとしては上出来だ」と評価した。一方、MLB公式サイトは「日本人先発・救援コンビによるポストシーズン初勝利」と位置づけ、歴史的文脈に重心を置いている。
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これらのメディアの論調には共通点がある。クローザーに転向した佐々木の存在が「驚きの新人」ではないということだ。
もともと評価は高く、ポテンシャルは織り込み済みだった。その上で、ようやく実際に結果を出した夜が訪れた──それがこのポストシーズンだったのである。
『スポーティングニュース』編集長のベンソン・テイラー氏は「ササキについては、まさに"興味深いシーズン"と言えるでしょう」と語る。「これまでにも、先発投手がさまざまな理由でブルペンやクローザーに転向するケースはありました」と説明し、その成功例としてデニス・エカーズリーの例を挙げた。
実は米メディアが報じる「ロウキ・ササキ評」は日本でのそれとは微妙に異なる論調がある。老舗メディア編集長が分析するその“違い”とは何なのか――? その詳細は、本編で描かれている。
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この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
