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ドジャース大谷翔平が「あれ、バットを2本持って?」NHK解説者が現場で目撃した “ある行動”のわけ…不調打開へ声をかけた「頼れる男」とは
posted2025/10/11 17:03
フィリーズ戦では強力な左投手陣に苦戦した大谷がベンチで見せた、いつもと違う行動に小早川毅彦氏は注目したという
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小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
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Getty Images
強敵フィリーズとの地区シリーズを勝ち抜けたドジャース。現地でNHKの解説を務める小早川毅彦氏が見た、大谷翔平の「意外な場面」と、リーグ優勝シリーズのキーマンとは?〈全2回の後編/はじめから読む〉
地区シリーズで難敵・フィリーズを退けてリーグ優勝シリーズに進出したドジャースですが、決して盤石の勝利だったわけではありません。佐々木朗希投手の救世主的働きで勝ち進みましたが、打線は本来の迫力を発揮できませんでしたね。
特に皆さんが気になるのは、大谷翔平選手のバットでしょう。投手としては地区シリーズ初戦で6回3失点とクオリティスタートの働きを見せましたが、打者としてはシリーズ4試合で1安打しか打てませんでした。
フィリーズ左投手陣の厳しいマーク
ただこれは大谷選手の不振というよりも、フィリーズのバッテリーが素晴らしかったという面が強いでしょう。フィリーズは初戦と第4戦の先発クリストファー・サンチェス投手、第2戦先発のヘスス・ルザルド投手、第3戦で“第2先発”的にロングリリーフしたランヘル・スアレス投手と、強力な左の先発投手が揃っていました。また、リリーフにもマット・ストロム投手、タナー・バンクス投手という信頼できる左腕がいます。
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大谷選手は今シリーズのほとんどの打席で、彼ら強力な左投手と対戦することになりました。しかも、たとえばルザルド投手はフォーシームとスライダーだけでなく、普段は左打者相手には投げないチェンジアップも織り交ぜてくるなど、シーズン中とは違う配球でマークされたんです。フィリーズの左打者対策は徹底していて、本人が試合後にコメントしていたように、大谷選手、フレディ・フリーマン選手らの左打者が苦労させられたのも無理はありませんでした。

