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「ササキは不公平でしょ(笑)」ドジャースで覚醒した佐々木朗希23歳の“ズルさ”「下半身の使い方が大好き」米国アナリストがホメた“最強の球種”
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笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byJIJI PRESS
posted2025/10/10 17:18
フィリーズとの第4戦では3イニングを完璧に抑えたドジャースの佐々木朗希(23歳)
「それはいい質問ですね。でも正直、よくわかりません(笑)。彼が今後、どれくらい凄い投手になるのか予測が不能だからです。体も大きくなるでしょうし、球速ももっと上がるかもしれません。ですが、抜群の制球力を持つ彼ならば打者を打ち取るのに、9回で105球も必要としないのではないでしょうか。それほどに彼の投げるボールは素晴らしい。今のままでも彼はメジャートップランクの投手です」
メジャーでは100球未満の完封を殿堂入りの名投手グレッグ・マダックス(ブレーブスなど)に例え『マダックス』と呼ぶ。絶妙なコントロールで完封する表現の一つだが、佐々木ならば、三振の山を築き、なおかつ100球未満でシャットアウトを演じる投手になる。フリードマンさんは、新たなる投手像を描いていた。
「大谷はパワー系。佐々木は鞭のよう」
今、メジャーでは大谷翔平が旬であることは言うまでもない。フリードマンさんに大谷と佐々木についても聞いてみた。
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「2人とも下半身の使い方が上手ですね。大谷は体が大きくて強いパワー系の代表です。佐々木は動きがとてもシャープで切れ味があります。鞭のようにしなるのが特徴です。ふたりともにメジャーのエリート投手であることは間違いありません」
昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたブルワーズのコービン・バーンズ、ノーヒッターを演じたパドレスのジョー・マスグローブらともつながりを持つフリードマンさん。一流投手との交流から直接得る知識がピッチング・アナリストとしての評価をさらに高めている。
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