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「あーすごいな」関田誠大が“後輩”石川祐希と初対決に本音…じつは今年5月に手術、男子バレー司令塔が新天地サントリーで目指すアップデートとは?
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米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byYuki Suenaga
posted2025/10/10 11:01
今季からサントリーサンバーズ大阪でプレーするセッター関田誠大
関田と2学年下の石川は中央大学で共にプレーし、石川はVリーグ(現SVリーグ)を経ることなく大学在学中からイタリア・セリエAに参戦したため、2人が別のチームで対戦するのは今回が初めてのことだった。その石川との対戦について、関田はこう語った。
「素直に楽しみにしていた部分だし、楽しかったですね。マッチアップもしたし。直接(自分のブロックのところから)スパイクを打つ場面はあまりなかったですけど、やってて楽しかった。
彼もチームに合流して時間が短い中で、自分自身のサーブでリズムを持っていったりしていたので、そこは非常に『あーすごいな』って。場数を踏んでいるというか、そういう経験をしているいい選手だなと思いました」
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2人がコート上で会うのは昨年のパリ五輪以来。石川にも、関田との初対戦について聞くと、思わず顔がほころんだ。
「まず関田さんに、久しぶりにお会いすることができたので、ほっとしたのと、少し嬉しい気持ちになったのと(笑)。
試合をしてみると、やっぱり真ん中をしっかりと通しながら試合を組み立てていたなというふうに思いますし、こちらのブロックのつき方もしっかり頭に入れてゲームプランを立てているなと感じました」
司令塔が目指すアップデート
関田は初戦の第4セット途中に下川諒と交代し、第2戦には出場しなかった。そこはSVリーグの開幕も近いことから、「無理をするところではないので、大事をとって」という判断とのこと。その第2戦は外から見ていたからこその収穫もあったようだ。
ムセルスキーとのコンビについて聞くと、「もともと練習でもいい感じでつかめてきていて、それは昨日出すことができたし、手応えもありました。それにプラス、今日外から見ていて、もっといろいろできるなと。ま、どこかは言わないですけど(笑)。学ぶところというか、ヒントがあったので、アップデートしていこうかなと思っています」と表情は明るかった。
長く現役を続けるための決断をした今季。司令塔はまだまだアップデートをやめない。



