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「あーすごいな」関田誠大が“後輩”石川祐希と初対決に本音…じつは今年5月に手術、男子バレー司令塔が新天地サントリーで目指すアップデートとは?
posted2025/10/10 11:01
今季からサントリーサンバーズ大阪でプレーするセッター関田誠大
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Yuki Suenaga
関田誠大はやはり関田誠大だった。
10月7日に有明アリーナで開催されたサントリーサンバーズ大阪対シル・サフェーティ・ペルージャの国際親善試合(ワールドチャレンジシリーズ)には、1万4158人もの観客が集まった。
関田にとって、1万人規模のアリーナでのプレーは、ジェイテクトSTINGS愛知のセッターとしてサントリーと対戦した5月5日のSVリーグファイナル以来、約5カ月ぶり。しかも相手は、欧州チャンピオンズリーグ王者で、日本代表主将の石川祐希を擁するイタリアの強豪ペルージャ。関田自身、今季サントリーに移籍し、メンバー全員が揃っての実戦はこの試合が初めてだった。
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だが新参者感はまったくない。スパイカーを自在に操る司令塔ぶりは相変わらずだった。
身長218cmのオポジット、ドミトリー・ムセルスキーの規格外のスパイクで挨拶がわりに1点目を奪うと、次はミドルブロッカー柏田樹のBクイックで鋭く切り込み2連続得点の好スタート。代表活動を終えてチームに合流したばかりのミドルブロッカー小野寺太志ともぴたりと息のあったコンビで得点を重ね、第1セットを奪った。
その後3セットを連取され敗れたが、試合後、関田は充実感を漂わせた。
「今日の試合は、僕としてはいい経験になったなというか、楽しかったです。今日負けちゃったんですけど、勝つチャンスあるんじゃないかと思っています」
約2カ月間まったくボールを触らないブランクがあったとは思えない姿だった。

