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「藍がいて、セキさんがいる安心感」リベロ小川智大(29歳)が明かす“王者サントリー移籍”の理由…ミドル小野寺も期待する“小川効果”とは?
posted2025/10/10 11:00
SVリーグ初代王者サントリーサンバーズ大阪に加入した日本代表の小川智大(29歳)。欧州王者ペルージャとの親善試合でも好レシーブを見せた
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
Yuki Suenaga
バレーボール・ワールドチャレンジシリーズで、イタリアのシル・サフェーティ・ペルージャと対戦したSVリーグ初代王者・サントリーサンバーズ大阪。日本代表・石川祐希を擁し、欧州チャンピオンズリーグを制した強豪の初来日とあって、会場の有明アリーナでは2日間で2万8242人を動員した。
サントリー移籍後、初の実戦
満員の観客が見守る中で開催された国際親善試合は、今シーズンからサントリーに移籍したリベロ小川智大にとって“デビュー戦”でもあった。
相手や舞台がどこであろうと、いつも通り自身の役割に徹するのみ。ゴールデンタイムの生中継とあって報道陣も盛り上がりを見せる中、小川は「移動や時差もあってペルージャのほうが大変だと思う」と強化日程の最中で来日した対戦相手を冷静に慮った。ただ、世界トップクラブとの対戦で得た手ごたえも口にする。
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「勝敗はあんまり気にしていなかったんですけど、やるからにはセットを取りたいし、勝ちたい気持ちはもちろんありました。でも、それよりまずは自分たちのバレーボールを築き上げたかった。個人的に言えば、レセプション(サーブレシーブ)は問題ないなって思えたし、まずは全力でボールに飛びつこうと意識しながらプレーしていました」
イタリア、アルゼンチン、ポーランドといった世界の強豪国の代表チームで中心となる選手が揃うペルージャの攻撃に対し、小川は好レシーブで何度も会場を沸かせた。的確なポジショニングはこの試合でも光ったが、その好守の背景には他の要因も絡む。

