ヤクルト新監督・池山隆寛「新庄監督みたいな大胆采配」真中満が明かす素顔「将棋名人級の“先読み力”と遊び心」「ただ一つ、心配なことは…」 

――村上がメジャー挑戦を宣言しています。主砲が抜けると言うのは、かなり大きな課題になってくると思いますが。

真中　4番打者という軸をどうするのか……。絶対的な打者がいない分やはり、大変だとは思います。今年は苦しいシーズンでしたが、内山壮真や岩田幸宏、北村恵吾など若い選手を数多く起用できて、楽しみな選手は出てきました。不動のレギュラーという部分に関しては物足りない現状で、競争を勝ち抜いてがっちりとレギュラーを掴む選手がどれくらい出てくるか、ですね。

村上宗隆はメジャー挑戦を明言。主砲の流出は大きな痛手だが…　©Hideki Sugiyama

――長打を期待できる中軸という意味ではオスナ、サンタナに頼りながら若手の成長を待つ、という感じになる？

ADVERTISEMENT

真中　そうですね。2人がある程度計算できるということは他球団に比べて大きな強みだと思いますよ。

すぐに優勝は難しい？「実は…」

――注目している若手の野手はいますか？　

真中　内山です。今年100安打以上打って落ち着いて打席に立てているので、ある程度計算できる存在になってきたと思います。彼は器用なので、ポジションに関しても村上が抜けたサードや、山田哲人の状態次第でセカンドにコンバートしてもいい。その辺も含め幅広く起用できるのが強みです。あとはやはり長岡秀樹、打撃で成長が見えるキャッチャーの古賀優大にも期待しています。

７月の阪神戦では満塁ホームランを放った内山壮真　©JIJI PRESS

――池山新監督にどんなことを期待しますか？　すぐに優勝という結果を出すというのは難しいチーム状態かもしれませんが……。

真中　いや、池山さんならすぐに結果を出してくれそうな気もします。選手起用や作戦面などで思い切ったことをやって、チームが今までとはガラリと変わりそうな予感がある。ヤクルトの新しい野球が見られるんじゃないかなと、楽しみにしています。

〈前編も公開中です〉