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ツバメのさえずり日誌BACK NUMBER
ヤクルト新監督・池山隆寛「新庄監督みたいな大胆采配」真中満が明かす素顔「将棋名人級の“先読み力”と遊び心」「ただ一つ、心配なことは…」
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2025/10/09 17:01
黄金期ヤクルトのスター選手が新監督に…
――ドラフト戦略や育成に対する考え方も見直す時期に来ているのかもしれませんね。
真中 来年勝つために、という気持ちは分かります。ただ、投手が欲しい、キャッチャーが足りない、セカンドが……という補強ポイントありきで判断すると、即戦力のレベルに達していない選手を無理やり獲得するようなことにもなる。やはり3年後、5年後と先を見据てこの選手なら、という才能を獲得できればいいですよね。
「新庄監督みたい」池山監督の“遊び心”
――池山新監督は、現役時代に共にヤクルト黄金期を戦ってきた先輩です。どんな指揮官になりそうでしょうか?
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真中 雰囲気でいうと、日本ハムの新庄剛志監督みたいな感じですかね。野球に対して面白い視点があって、大胆なことを起こす監督になるんじゃないかな。もちろん、新庄監督ほど派手なパフォーマンスをするタイプではないと思いますけどね。
――独特のセンスがある?
真中 そうですね。遊び心があって思い切ったことができる。現役時代によく将棋を指しましたが、池山さんは古田(敦也)さんと並んで凄く強かったんですよ。先を読む力があって、一手先、二手先まで計算している。一方でセオリー通りというわけでもなく、意外性のある勝負もできる。どんな采配をするか楽しみですよ。
「ただ一つ、心配なのは…」
――野球に関してもの凄く研究熱心ですよね。
真中 そうなんです。ただ一つ、心配なのは……どんな監督も孤独を感じるものですが、周囲に自分のことを理解してくれるコーチがいると凄く心強いんです。池山さんの天性の感覚や考え方を、うまく選手に伝えられる存在が何人かいるといいですよね。みんなで支えながら監督に好きにやってもらう、という体制ができれば理想的だなと思います。


