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「どの毒を飲むか」大谷翔平が敬遠…続く2番ベッツの本音は?「分かったよ。君たちの望んでいることなんだな」エンゼルス戦で米記者が聞いたウラ話
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J・P・ホーンストラ/田代学/丹羽美佳子J.P.Hoornstra/Manabu Tashiro/Mikako Niwa
photograph byNanae Suzuki
posted2025/10/13 06:01
ベッツもまたドジャースのスーパースターだが……自身の前を打つ大谷翔平が敬遠されることについて、どう思っている?
エンゼルスのロン・ワシントン監督は試合後の記者会見で、大谷を敬遠してベッツと勝負したのは苦渋の選択だったと振り返った。
「ドジャースの1番から3番までの打者を相手にするのは、飲むならどの毒を選ぶか、という選択と同じ。大谷にあの場面でバットを振らせるつもりはなかったし、ベッツには心からの敬意を抱いている」
分かったよ。それが君たちの望んでいることなんだな
レッドソックス時代の2018年にア・リーグMVPを受賞しているベッツにとって、前の打者が敬遠されるのはドジャース移籍後初めてのことだった(レッドソックス在籍時の2016年にデービッド・オルティス内野手が敬遠されて以来)。ベッツは試合後、エンゼルスが大谷を敬遠して、自分との勝負を選んだ感想を尋ねられ、肩をすくめた。
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「ただ『分かったよ。つまりそれが君たちの望んでいることなんだな』と思っただけだよ。結果は幸いにしてうまくいったけどね」
「7億ドルの選手を敬遠してから、3億5000万ドルの選手を相手にするのはタフな(厳しい)状況だよ」と冗談を飛ばしたのは、ドジャース先発のウォーカー・ビューラー投手。大谷も試合後にこう語った。
「(ベッツは)本当にさすがの一言です。うちとしては一番いい形で勝てた。アナハイム(エンゼルスファン)にとっては見るのが少しタフだったでしょうけれど」〈関連記事へつづく〉

