遅咲き25歳芸能デビュー「じつは苦労人だった」世界陸上で話題の元陸上部アイドル“&TEAM・K”とは何者か？「強豪駅伝部」「織田裕二に負けない陸上愛」 

　1997年生まれの27歳、身長187センチ。恵まれた体格をもつKが所属する＆TEAMは、BTSなどが所属するHYBE MUSICのレーベルのひとつであるYX LABELSが手掛ける日本発のグローバルグループ。日本、韓国、台湾のメンバーで構成され、日本から世界を視野にグローバルに活動する次世代アイドルグループとして注目を集めている。

　今年4月にリリースした3rdシングル『Go in Blind（月狼）』がグループ初のミリオンを突破。来月10月28日には念願の韓国デビューも控えており、いま最も勢いに乗るグループの一つだ。

　&TEAMで中心的存在となるKは、音楽活動にとどまらず、TBSの朝番組『ラヴィット！』など地上波番組にも出演し、爽やかなトークや存在感でも視聴者に浸透し始めている。

韓国エンタメの祭典「KCON JAPAN 2024」のレッドカーペットに登場した&TEAM（2024年撮影、Kは右から4番目）©︎JIJI PRESS

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　ただ、そんなKがなぜ「世界陸上」に抜擢されたのか？ じつは彼のバックグラウンドを語る上で欠かせないのが“陸上”だった。

強豪駅伝部のエリートランナー

　小学生時代から陸上を始め、高校時代は駅伝の強豪校に所属。強化指定選手に選ばれるほどの実力の持ち主で、同級生にはのちに箱根駅伝を走った者もいた。今回の世界陸上にも出場したサニブラウン・アブデル・ハキームとは小学生時代に東京選抜の合宿で一緒にトレーニングをしたこともあるという。競技を続ければ大学の進学も可能だったが、ダンスに魅せられたKは、アメリカに留学したのち、韓国の芸能事務所の練習生となった。

中継ブールから選手たちを見つめるK。TBSの紹介動画では自身の陸上キャリアを明かし、「中長距離が得意だった」「5000mは14分半くらい」「青春の全てを陸上に捧げた」などと語っている　©︎Kiichi Matsumoto

　ただ、韓国の芸能界では小中学生から練習生生活を始め、10代でデビューするアイドルが多いのが一般的。当時すでに20歳近かったKの挑戦は出遅れていた。進路を両親に伝えた時は泣かれ、陸上部の監督には相当怒られたと明かしている。

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