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遅咲き25歳芸能デビュー「じつは苦労人だった」世界陸上で話題の元陸上部アイドル“&TEAM・K”とは何者か?「強豪駅伝部」「織田裕二に負けない陸上愛」 

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布施京子

布施京子Kyoko Fuse

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/09/23 11:04

遅咲き25歳芸能デビュー「じつは苦労人だった」世界陸上で話題の元陸上部アイドル“&TEAM・K”とは何者か?「強豪駅伝部」「織田裕二に負けない陸上愛」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

世界陸上の応援サポーターとして大会を盛り上げた「&TEAM」のK(27歳)

 それでも、練習生としてデビューを夢見ながら、ひたすらに練習に打ち込む日々。2020年には、アイドルデビューをかけたサバイバルオーディション番組『I-LAND』に出演するも、惜しくもデビューを逃してしまう。しかし転機は2年後、サバイバルオーディション番組『&AUDITION – The Howling –』に参加すると、ダンスや歌はもちろん、ステージ上での集中力と安定感は群を抜いていた。参加者の多くが10代の若手練習生の中で、Kは最年長。自らが前に立つよりも、仲間の不安を受け止め、練習で支える姿が見られ、デビューのチャンスを勝ち取り、2022年、25歳の時に&TEAMとしてデビューを果たした。

韓国運動会で爆走、“TBS感謝祭”で話題に

 いわば“遅咲きアイドル”であるKだが、意外な特技が&TEAMのファン以外にも浸透しはじめたのが韓国で行われた「アイドル運動会」だった。リレーに出場した&TEAMのアンカーを務めたKが独走し、見事ぶっちぎり1位を獲得。あまりの俊足ぶりに周りのアイドルたちだけでなく、ほかのアイドルファンを大いに驚かせた。

「走れるアイドル」として国内で話題を集めたのが、2023年秋に放送されたTBS『オールスター感謝祭』赤坂5丁目ミニマラソンだ。解説を務めた青学大駅伝部・原晋監督が「高校時代、スカウトしようと思っていた」と驚きの過去を明かす中、なんと初出場で優勝を成し遂げてしまう。あくまでバラエティ番組のコーナーではあったが、その走力が“本物”であることを証明した。

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 今回の世界陸上に向けた取材の中でも、その片鱗をのぞかせた。

【次ページ】 絶対素人じゃない水濠ジャンプ、米国ライルズと“かめはめ波”

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