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オリンピックPRESSBACK NUMBER
「そんなのは普通に起こること」三浦龍司は手つかみ妨害も想定内…世界陸上を席巻した23歳世代の共通点は“世界慣れ”「毎日が五輪であり、世陸」
posted2025/09/21 17:04
左から三浦龍司、村竹ラシッド、中島佑気ジョセフ。東京世界陸上の中短距離種目でセンセーションを起こした3人は同世代だ
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Nanae Suzuki (L/R)/Kiichi Matsumoto (C)
世界陸上、中短距離でかつてないインパクトを残した日本代表選手たち。なかでも特に目立った3人が「同い年」だったことにお気づきだろうか。彼ら23歳世代に何が起きているのか、共通点を探った。〈全2回の1回目/つづきを読む〉
世界陸上東京大会で、「23歳の風」が吹き荒れ、国立を沸騰させた。
3000m障害で8位の三浦龍司、110mハードル5位の村竹ラシッド、400m6位の中島佑気ジョセフは、いずれも2002年生まれの23歳だ。実績が豊富な三浦を先頭に「ミウラ世代」とも言える若手3人が今回、派手に活躍することができたのは、ともに「世界慣れ」に取り組んできたことが大きい。
彼らはここ数年、積極的に海外のレースに参戦し、海外を拠点に活動してきた。
「毎日が五輪であり、世陸」
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中島は2023年から単身でアメリカに行き、南カリフォルニア大学で練習を積んできた。チームには、オレゴン世界選手権400m金メダリストのマイケル・ノーマンや、東京五輪100m銀メダルのフレッド・カーリー、東京五輪400mハードル銀メダルのライ・ベンジャミンらがいる。
「毎日が五輪であり、世陸ですよ」と語っていたが、日常的に彼らと練習することで競技力の向上はもちろん、トレーニングメニュー、食事、ケア、メンタル強化、試合運び等々を学び、競技者としての平均値を上げていった。
かつて大迫傑もオレゴンプロジェクトでロンドン五輪5000m、10000mの金メダリスト、モハメド・ファラーや、同10000m銀メダルのゲーレン・ラップと練習をして力をつけていったが、そのスタイルとよく似ている。
また、三浦と村竹が重視していたのが、ダイヤモンドリーグへの参戦だ。

