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“テレビが報じない”絶対王者のウラ話「世界記録にフォーカスした瞬間、重圧が減った」…世界陸上で話題の棒高跳・デュプランティスが明かした胸の内
text by

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph byJIJI PRESS
posted2025/09/19 06:03
大きな盛り上がりを見せた男子棒高跳のアルマンド・デュプランティスの世界陸上での世界新記録。テレビに映らなかったその後の会見の様子は?
デュプランティスは特に表情を変えることなく、回答していく。
「一言もわからなかったのに、1年たったら急に喋れるようになっていたんだ。でもそこそこ喋れるようになっても、まだアクセントが変。アメリカ人っぽいアクセントになってしまう。
今度結婚するんですけど、婚約者も彼女の家族もスウェーデン人。だから家族のディナーをもっと楽しめるようにスウェーデン語を上達させたいですね」
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後日、生島淳さんがその生い立ちについて書いたコラムを読んで、この質問の背景を理解することができた。
国籍選択への批判が生まれ育ったアメリカで根強く、スウェーデン語が喋れないことがその象徴のようになっていたのだ。SNSでの中傷もあったようだが、それをスーパースターが乗り越えつつあることを確かめたかったのだろう。
一方で、日本滞在を楽しんでいることも伝わってきた。
「最高の食事が東京にあった」
「食事は本当に楽しんでいる。試合の前、基本的には、練習をして、食事をして、寝るだけだから美味しい食事はとても大切なんだけど、人生で食べてきた中でも最高の食事が東京にあったんだ。
元々アジアの料理がお気に入りだったけど、特に和食が大好きで、今回初めて素晴らしい料理に巡り合ったんだ。寿司、和牛、しゃぶしゃぶ……しゃぶしゃぶの発音はあってる?(笑)」

