核心にシュートを!BACK NUMBER
日本代表W杯スタメン予想“じつは問題点”「パリ世代が久保建英と鈴木彩艶だけ」、「完敗米国戦のメンバー総替え」が本番もあり得るワケ
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/09/17 11:07
飛び級で東京五輪メンバーだった鈴木彩艶と久保建英。パリ五輪世代で彼らにつづく選手は現れるか
2010年の南アフリカW杯でも、高地での試合があった。この大会は直前の戦術変更によってFW岡崎慎司がスタメンからサブに回ったが、原因は戦術面以外にもあったという。
大会前に高地へ順応するため、スイスの山奥にあるザースフェーで合宿が行なわれた。その期間から、チームは検尿や血液検査などを通して、選手の体調と高地適応の状況を細かくチェックしていた。岡崎は、尿検査での値が良くなかったことを後に証言している。
過去の事例を調べ、教訓を得る作業は森保監督の得意分野である。W杯で高地での試合が決まれば、熱心に資料を読み込むとともに、当時の代表監督だった岡田武史のもとへも足を運ぶはずだ。
ADVERTISEMENT
キャプテンのMF遠藤航やGK鈴木彩艶のように「替えの利かない選手」であっても、高地での試合後に強い疲労が認められた場合、3試合目は休ませるべきだろう。
GL初戦を「W杯出場を決めたスタメン」にすると
では「魔のグループK」に組み込まれた場合、現時点で想定されるグループリーグ3試合のスタメンはどうなるかを考えていこう。
1試合目は、W杯出場を決めた3月のバーレーン戦のメンバーとする。
〈第1戦の予想スタメン:3-4-2-1〉※以下すべて左からの並び
FW:上田綺世
シャドー:南野拓実、久保建英
ボランチ:守田英正、遠藤航
WB:三笘薫、堂安律
DF:伊藤洋輝、板倉滉、瀬古歩夢
GK:鈴木彩艶
こう考える根拠は、森保監督がW杯出場権を獲得したメンバーから大幅に入れ替えるのは難しいという意向を持っているから(その方針は後に少し軟化させているが)。
2戦目、3戦目の予想をしていくと
さらに、2試合目、3試合目のスタメン予想をしていこう。筆者が予想で並べたのは「相手がどう出てくるかわからないため、試合開始直後に3バックから4バックへ変更できるようなメンバー構成」だ。では、具体的にどうなるか。〈つづく〉

