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W杯連覇を狙うU-18侍ジャパン「唯一の甲子園出場ナシ」選手は何者？「この春まで公式戦出場がなくて…」183cm、50mは5秒8の快速“秘密兵器”の正体
text by
沢井史Fumi Sawai
photograph byFumi Sawai
posted2025/09/13 17:02
W杯連覇を狙うU-18日本代表で唯一、甲子園経験のない神戸国際高校３年の川口蒼旺。この春までは試合にも出られなかったというまさに「秘密兵器」だ
大学JAPANとの壮行試合では指名打者で出場するも無安打に終わった。
以降、U-18W杯の1次ラウンドではなかなか起用される機会はなかったが、4戦目の南アフリカ戦で「8番・指名打者」でスタメンに名を連ねた。5回の満塁のチャンスでは左中間に大きな当たりを飛ばし（結果は中前適時打）スタンドをどよめかせた。
スーパーラウンドに入ってもアメリカ戦で延長タイブレークの8回の満塁のチャンスで二塁の代走に起用されている。大逆転を見せた続くパナマ戦でも8番・指名打者でスタメン起用と、「秘密兵器」への期待は大きい。
代表コーチも「右バッターでここまで飛ばすのか」
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ただ、代表チームでそこまで目立った躍動ができているかと言われると、現時点ではそうではない。
同じ兵庫県内の川口をよく知る大角コーチは言う。
「県大会で見た時は、右バッターでここまで飛ばすのかと驚きました。練習でもいい当たりを見せることはあるのですが、試合ではまだまだ川口の能力は発揮できていないと思います」
阿部葉太（横浜）、坂本慎太郎（関東一）といった強力な外野陣が揃い、打撃好調な藤森海斗（明徳義塾）、さらには岡部飛雄馬（敦賀気比）らも右翼を守ることがあり、スタメン出場を勝ち取るのは容易ではないのが現状だ。
