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日本代表vsアメリカ予想スタメン「リバプールでずっとやっている」“時差あり中2日”でも遠藤航は不可欠…緊急出場DFの胸に響いたキャプテンの言葉
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/09/09 18:05
メキシコ戦から中2日、アメリカ戦のスタメンはどのような形となるだろうか
60分、板倉滉が右足に違和感を覚えたことで、急きょピッチに送り込まれた関根の胸に響いたのが、遠藤からのメッセージだった。
「落ち着いて、簡単なプレーでいいから! まずは、しっかり試合に入ることを意識して!」
関根はこう振り返る。
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「急だったので、自分も緊張して入った中で、あれで落ち着けてそこからプレーに入れたので。ありがたかったです」
遠藤と鎌田…プレミア主力であるという共通点
遠藤は短いフレーズに込めた想いを、こんな風に説明する。
「自分も交代で入る難しさはわかっているので。ちょっとミスしたり、逆に良いプレーがあったときには、あえてオーバーリアクションにじゃないけど、ポジティブなリアクションをしていくのは結構大事だと考えています。そういうところで交代で入ってくる選手も入りやすい環境を作れているのかな」
遠藤が表現したのは高い戦術眼と彼なりのリーダーシップ、つまり力強いプレーと的確な声がけ――だった。一方、前編で紹介したように鎌田は格の違いを示すようなプレーを披露した。
2人の共通点は、世界最高峰のプレミアリーグの主力だということ。
彼らはそこでの経験を日本代表に還元しようとしている。だからこそ、彼らがピッチに立つことに意味はある。ベンチ入りできる23名全員がプレミアで主力を張れるほどの実力を持った選手となる日が理想だが、現在はその経験をシェアすることで前に進んでいくしかない。
だから、メキシコとの試合を終えた直後、鎌田のこんな話には説得力があった。
「僕は前回(2020年11月)メキシコとやったときにピッチに立っていました。自分たちは明らかに成長していましたけど、まだまだ、良くなるところがたくさんある」
スタメン予想:時差3時間でも遠藤先発の根拠
スコアレスドローに終わったメキシコ戦から中2日。アメリカ西部のオークランドから直行便でも4時間半かかる東部のコロンバスに場所を移して、日本時間の10日にアメリカ代表戦は行なわれる。国内移動なのに、時差が3時間もある都市間の移動で、久保建英も「(時差が)3時間というのは1日が感覚的には短くなりますし、ちょっと厳しかった」と振り返る。この間、ピッチの上で練習ができたのはわずか1日だけ。試合前日の練習を終えても「多分、ポジションも誰がどこで出るかまだ決まってないと思います」という声も聞こえてくる。

