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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
日本代表“消えない課題”「メキシコとスコアレスドロー」をどう評価すべきか? 堂安律「もっとアイデアが…」現地で攻撃陣に聞いた“リアルな手応え”
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2025/09/08 17:00
メキシコ戦に先発出場し、81分までプレーした堂安律。試合後、「もっとアイデアが必要」と課題を口にした
堂安律が語った「理想の崩し方」とは?
チームの守備を評価した堂安も、結果についてはシビアに語る。
「こういう強度の高い相手、しっかりとゴール前を固めてきた相手を崩していかなきゃいけないというのは、アジア相手ではなかなかないと思うので、もっとアイデアが必要だと思います」
そう言って堂安は、53分のシーンを持ち出した。鎌田大地の縦パスを上田綺世が受け、右サイドの堂安へさばくと、久保建英が内側からランニングしてポケットを取る。右足のクロスが、ファーサイドの南野拓実へつながった。
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「あれが理想の崩し方。相手は4バックなので、こっちのウイングバックが空く。ちょっと同サイドで攻めようとし過ぎたのかなというのがあって、右サイドで崩したあとで仕留めるのは左のウイングだよというのは、感覚的にチームとして共有できていなかった。でも、あの場面はオレとタケ(久保)で2対1ができたので、ああいう仕掛けはもっと課題になるかなと思います」
南野のシュートは、枠をとらえられなかった。この試合の最大のチャンスを、日本は生かすことができなかった。「最低限、枠へ持っていかないといけないシチュエーションだった」と、南野は悔しそうに話した。
さらに久保と鎌田にも話を聞いた。久保が一定の手応えを語った一方で、鎌田は「今日のようなレベルの試合になってくると……」とW杯本大会にも直結する“核心的な課題”を指摘した。
<続く>

