NumberPREMIER ExBACK NUMBER
「甲子園優勝」沖縄尚学のWエース“背番号10”の新垣有絃が語った本音…「背番号1を付けてみたいと思うの?」記者の問いに何と答えたか
text by

中村計Kei Nakamura
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/09/02 17:01
(左)9回裏、四球と自らのエラーで背負った1死一、三塁の場面。末吉はゲッツーで試合を決めると歓喜のガッツポーズ / (右)大会を通じて317球24奪三振の新垣。「有」の字はダルビッシュ(パドレス)にあやかって付けられたという
沖縄尚学には投手出身の比嘉が掲げる「勝てる投手の5カ条」がある。しゃべってくれるだろうかと心配しつつも、新垣にその5カ条を言えるか聞いてみた。
「ええ……、変化球のあとの真っ直ぐが逆球にならないことと、けん制、フィールディング……、あとはカウントを取れる変化球を2球種以上……」
「あと1つは?」
ADVERTISEMENT
「……」
新垣は黙ったまま、困ったように笑顔を浮かべていた。
比嘉に確認すると、もう1つは「アウトローの再現性」とのことだった。
「背番号1を付けてみたい?」に新垣の答えは…
こんなタイプなので否定するのだろうなと思いつつも、新垣に「背番号1を付けてみたいと思うの?」と聞くと超至近距離の録音機が拾えないくらいの声で言った。
「それはあります」
意外だった。
感情表現が控え目ということで言えば、タイプは違うものの、もう1人の看板投手で、今大会ナンバー1左腕と言われた末吉も同じだった。
初戦の金足農業との試合では1-0で完封したにもかかわらず、ニコリともしなかった。
「比嘉先生からは常に平常心でいなさい、ポーカーフェイスでいなさいと言われているので。感情を表に出さないように意識はしてます」
さらに言えば、末吉は本音がどこにあるのか見えなかった。
末吉は帽子のつばの裏の中央に大きく「羽」の文字を書き込んでいた。どういう意味があるのか聞くと、こうとだけ言った。
【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内の【沖縄尚学】「…それはないです」末吉良丞の“小さな声”に透けた新垣有絃との「静かで熱いライバル関係」《2年生Wエースの意外な個性とは?》で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。
Number1126号「甲子園 令和の旋風。」*書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

