- #1
- #2
ボクシングPRESSBACK NUMBER
「自分は最強でも最速でもない」井上尚弥の“刺客”アフマダリエフ激白「総合力で勝つ」2年待った決戦前に不気味な発言…同門カルデナスから助言は?
posted2025/09/01 11:04
9月14日に井上尚弥との一戦を控えるムロジョン・アフマダリエフ
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Getty Images
◆◆◆
2年前の4月、マーロン・タパレスに大番狂わせで敗れた以外、苦戦らしきものを経験していないムロジョン・“MJ”・アフマダリエフ。そんなサウスポーを井上尚弥陣営もかなり警戒していることはボクシングファンならご存じの通りだろう。名古屋IGアリーナで行われる一戦は目が離せない戦いになるはずだ。
決戦を約1カ月後に控えた8月中旬、アフマダリエフの単独インタビューが実現した。タパレス戦の苦杯もあって、井上挑戦がなかなか決まらない時期には痺れを切らしているように見えたアフマダリエフだが、今は落ち着いた様子。時にジョークも交えながら、静かに意気込みを語る姿からは、この試合にかける気持ちの強さが伝わってくるかのようだった。(以下、通訳を通じての一問一答)
2年越し…やっと実現した井上尚弥戦
ADVERTISEMENT
――長く目標にしてきた井上戦がついに近づき、今の心境は?
「コンディションも精神状態もとてもいい。こうして大きなチャンスを与えられたことに心から感謝している。間違いなく自分の人生で最大の戦いだし、神が許してくれるなら、健康な状態でリングに上がり、最高の準備をした姿を見せたいと思っている。自分自身、この一戦をすごく楽しみにしているよ」
――この試合は実現までに長い時間がかかりました。ようやく決まった今、ワクワクしているのか、それともホッとしているのでしょうか?
「神の思し召しだ。ほぼ2年をかけてようやく形になった試合で、その間にはいろいろな障害もあった。でも結局のところ、一番大事なのは“今、私がここにいる”という事実だ。人間がどんなに計画を立てても、神が用意した道がある。だからこそ、このタイミングで試合が決まったことに感謝しているし、幸運だと思う。日本で全力を尽くして、自分のベストを引き出し、パウンド・フォー・パウンドでも世界最高級のボクサーとされるイノウエ相手にエキサイティングな試合を提供したい」

