「自分は最強でも最速でもない」井上尚弥の“刺客”アフマダリエフ激白「総合力で勝つ」2年待った決戦前に不気味な発言…同門カルデナスから助言は？ 

――あなたは多彩な武器を持っており、オールラウンドなボクサーとして評価されてきました。自分自身で最も誇れるのはどの部分でしょう？

「正直、自分のことを語るのは得意じゃない。ただ確信しているのは、自分が“最強”でも“最速”でもないということ。私よりも力強い選手もいれば、より速い選手もいる。経験やIQでも上回る選手はいるだろう。でも、私は“総合力”で勝負できる。パンチを受けても耐えられるし、打ち合いもできる。身体の強さもある。アマチュア時代から積み上げた経験や、厳しい環境で培った精神力がある。だから自分を特定の要素でNo.1とは言わないが、“全部を高いレベルでこなせる”ことが私の強みだと考えている」

井上尚弥に勝利するためのプラン

――先ほども話した通り、あなたはカリフォルニア州インディオのジムで鍛錬を続けてきました。ジムのボスであるジョエル・ディアス、チーフトレーナーであるアントニオ・ディアスとの関係をどう表現しますか？

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「私のチームは最高だよ。アントニオ・ディアスとはプロデビュー前からずっと一緒で、キャリアのすべてを共にしてきた。ジョエルも常に指導してくれるし、ストレングス＆コンディショニング担当のベンジャミン・ヘルナンデスも含め、チーム全体がファミリーのように機能している。言葉を交わさなくても視線だけで伝わる。そういう関係性を築けているのは大きな力だ」

信頼するアントニオ・ディアス（左）から指示を受けるムロジョン・アフマダリエフ　©︎Getty Images

――井上戦はどういった戦いになるのでしょう？　敵地での戦いになりますが、あなたはKO勝利を狙って攻めるのでしょうか。

〈後編につづく〉