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「打球が落ちた地点は…」甲子園で紛糾した“誤審問題”…準々決勝・横浜vs県岐阜商で話題の「あのプレー」を現役審判員はどう判断した?

posted2025/08/30 06:01

 
「打球が落ちた地点は…」甲子園で紛糾した“誤審問題”…準々決勝・横浜vs県岐阜商で話題の「あのプレー」を現役審判員はどう判断した?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

今夏の甲子園でベストゲームの声も多い準々決勝の横浜vs県岐阜商の一戦。一方で、SNSなどでは試合中の「誤審疑惑」も大きな話題に

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Hideki Sugiyama

 沖縄尚学の初優勝で幕を閉じた今夏の甲子園。連日続いた熱闘とともに大きな話題となったのが、試合の勝敗にも影響した「誤審問題」だ。はたして日々、高校野球の試合を裁く現役審判員は、その喧騒をどう見ていたのか。その本音を取材した記事の短縮版をお届けする。

横浜VS県岐阜商…タイブレークで起きた"判定"

 この夏の甲子園大会準々決勝、横浜高校対県岐阜商の試合。タイブレークの10回表、横浜高が3点をリードした。このまま県岐阜商は敗退かと思われたその裏の攻撃。満塁の場面で県岐阜商の6番・小鎗稜也捕手が放った左中間二塁打が光った。

 真ん中よりやや外側の高めの球を、体を開くことなく彼の最も力の入るポイントで捉えた打球は、横浜高の中堅手の左横をあっという間に抜けていった。走者一掃のタイムリー二塁打。3点取られたら、すぐに3点取り返す。試合は膠着状態に戻った。

 なおも続く県岐阜商の攻撃、1死一、三塁の場面。横浜高にとっては絶体絶命のピンチに、県岐阜商の藤井潤作監督が代打に送り出したのは、ベンチ入り20人中ただ一人の1年生・丹羽駿太内野手だった。181cmの均整の取れた体格の持ち主は、秋の新チームからは4番候補とも目される選手だ。

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 横浜高の左腕・奥村頼人投手の初球、外寄りの速球を自分のスイングで「ハッシ!」と叩いた打球はライナーとなってライト線へ。横浜高の右翼手が必死のダイビングを試みるも、その打球はグラブの先をかすめて落下したように見えた。この瞬間、テレビ画面には「白い粉」が舞ったように映った。

 だが、一塁塁審のジャッジは「ファール」。これが後の「誤審騒動」につながっていく。

「確かに、粉は舞ってますね。でも、ボールが落ちた場所はファールゾーンだと思います」

 こう話すのは、現役高校野球審判のAさんだ。SNSを巻き込んで大きな騒ぎとなったこの「誤審騒動」。実際に高校野球の試合を裁いている現役審判員はどのように判断したのか――その詳細は本編で詳しく描かれている。

<つづく>

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 この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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