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「0-19で初戦敗退…これが現在地なんだよ」大阪桐蔭・西谷監督が認めた“北のイチロー”は部員4人の野球部を救うのか? 元オリックス吉田雄人30歳の挑戦 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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posted2025/08/27 11:25

「0-19で初戦敗退…これが現在地なんだよ」大阪桐蔭・西谷監督が認めた“北のイチロー”は部員4人の野球部を救うのか? 元オリックス吉田雄人30歳の挑戦<Number Web> photograph by Noriko Yonemushi

この春、廃部となっていた森高校野球部を復活させた吉田雄人監督(30歳)。オリックスで外野手として5年間プレーした

 森町の人口は減少の一途を辿っている。森高校の生徒数は現在74人。森町から函館市などの高校に進学する子どもが増えており、それを機に家族も函館に引っ越すケースもある。

 入学者数が20人を下回ることが続くと統廃合の協議にかけられるが、森高の昨年の新入生は18人。今年は25人と、ギリギリの状態ながら、野球部の貢献度は小さくない。来年度に向けた学校説明会には、野球部志望者だけで23人が参加した。野球部への協力を申し出る地元企業も着実に増えている。

 野球部の部長を引き受けた音楽教諭の塚原は、本格的な野球経験はないが、夏休みも毎日練習に付き合い一日中草むしりやグラウンド整備を黙々と続けている。最近ノックバットやグラブも揃え、ノックをマスターしつつある。

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「みんな本当に頑張っているし、何か起こる感じがするので」

 塚原は控えめに、だが確信を帯びた口調で言う。

「絶対に起こると思うんです。それも何十年後とかじゃなく、近い将来。夢を追い求めているというか、いえ、夢よりもっと現実味があるような気がしています」

 そう言って、青年監督と4人の生徒を温かい目で見つめた。

 23歳で一度は夢破れた元プロ選手が、再び燃やす情熱は、多くの人の心をつかみ始めている。〈全4回/第1回から続く〉

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23歳で戦力外通告…“北のイチロー”と期待された元オリックス吉田雄人30歳のいま「函館の田舎町で“部員4人”の野球部監督に」
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